情報を共有しすぎない
仕事上のけじめを保つ上で最も重要なことのひとつは、どの詳細を内密にすべきかを知ることだ。退職を発表すると、上司や同僚から多くの質問を浴び、時には詮索されることもある。覚えておくべきことは、法的には、退職の理由や次の行き先を彼らに伝える必要はないという事実だ。彼らが知る必要があるのは、あなたがシームレスな移行を確実にするために協力する意思があること、そしてあなたが潔くその会社を去るつもりであることだけだ。
もちろん、あなたの経験についてのフィードバックを集め、改善点を特定するために企業が面接を行うこともある。そうした面接では正直に話すことが重要だが、その際には感情を抑えて話すのがベストだろう。
たとえば、退職の理由を聞かれたら、「自分のキャリア目標に沿った新しい機会を追求することにしました」と答えればよい。この答え方なら嘘にはならないし、さらなる質問を生んだり、気まずくなったりするような具体的な内容にも踏み込まずに済む。
連絡を取り合い、チームに感謝する
最後に、他人行儀にならないことも重要だ。彼らはもう同僚ではないかもしれないが、あなたがこれまでに広げてきたネットワークの貴重な一部であることに変わりはない。定期的に連絡を取り、近況を報告する努力をしよう。時折メールやLinkedInのメッセージを送ったり、同じ地域にいるのであればコーヒーやランチを共にするのもいいだろう。さらに、仕事につながるような機会の可能性にも目を光らせておこう。かつての同僚が、あなたのスキルや興味に合った求人やプロジェクト、その他の機会を見つけたときに、あなたのことを思い出してくれるかもしれない。同様に、新しい職務で彼らと協力したり、彼らの仕事上の目標を手助けしたりする方法を見つけよう。
筆者は本稿の中で、「単なる仕事だ」と述べた。結局のところ、仕事とはそれ以外の何ものでもない。テクノロジーが世界を狭くしている今、最高のコネクションを持つ人が最も成功を収めることが多い。これまでのコネクションがいつ、何を生むことになるのかは分からないのだから、跡を濁すような退職は避けたいものだ。むしろ、できる限りコネクションを強化することを心がけるべきだろう。
(forbes.com原文)