北米

2024.12.19 18:00

米アマゾンの物流拠点で大規模ストライキ決行へ、配送遅延の可能性

アマゾンの物流倉庫(Nathan Stirk/Getty Images)

アマゾンの物流倉庫(Nathan Stirk/Getty Images)

アマゾンの全米各地の物流センターで働く組合に加入している労働者たちは、米国時間12月19日朝からストライキを決行しようとしている。これは、彼らと会社側との交渉が決裂したことを受けてのもので、ホリデーシーズンの重要な時期にアマゾンの業務に支障が出る可能性がある。

International Brotherhood of Teamsters(IBT)は、19日の米東部時間午前6時からストライキを開始し、全米の7つの物流センターの従業員らが参加すると発表した。

このストライキは、ニューヨーク市やアトランタ、サンフランシスコ、イリノイ州スコーキー、そして南カリフォルニアの3つのアマゾンの物流センターに影響をおよぼす予定という。

IBTによれば、組合側はアマゾンに労働条件と賃金の改善についての交渉を行なうための「明確な期限」を提示していたが、同社はこれを「無視した」という。

IBTは、アマゾンで働く約1万人の従業員を代表していると述べているが、これは同社が米国で雇用している100万人以上のフルタイムおよびパートタイム従業員のうちの1%に相当する。フォーブスは、アマゾンにコメントを求めている。

「あなたがホリデーシーズンにアマゾンに注文した商品の到着が遅れるとしたら、それはアマゾンの飽くなき欲望のせいだ。この会社の強欲な経営陣たちには、彼らの法外な報酬を支える人々に敬意を払い、礼を尽くすための機会がいくらでもあった。それにもかかわらず、彼らは労働者たちを限界まで追い詰めた結果、その代償を支払うことになった。このストライキは、完全に彼らの責任だ」とIBTのショーン・M・オブライエン会長は声明で述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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