女性は趣味と副業の両立を指向
女性が2025年に挑戦したい習い事の1位は「占い」(昨年第3位)で、回答者のうち約7割が副業や独立を理由に挙げ、収入に繋げたいニーズが顕著に表れた。理由として以下のようなものが挙がった。
・占いを副業にして収入を得たい
・選択に悩んだときに役立ちそう
・定年後も人と関わりながら収入を得たい
第2位には「料理」(昨年1位)入ったが、時短スキルを上げたいというニーズや家事代行サービスなどの収入に結びつけたいといった理由が目立った。
・時短で家事をこなしながら、好きな仕事をして家族と過ごす時間を増やしたい
・共働きなので作り置きや時短になるようなメニューに挑戦したい
・家事代行サービスや料理教室などを開きたい
第3位は「英語」(昨年第2位)で、仕事に活かしたいという声もあるほか、インバウンドの影響で外国人とコミュニケーションを取る機会が増えていることも影響しているようだ。理由には以下のようなものがあった。
・外国の旅行者が増えたので英語で会話したい
・仕事で語学を活かせるようになりたい
・海外旅行に行きたいと考えているから
第4位には「ヨガ・ピラティス」(昨年第4位)、第5位には「絵画・デッサン・イラスト」(昨年ランキング外)が入り、ヨガでは日々の健康維持や絵画では自己表現として楽しみたいというニーズのほか、「似顔絵を描けるようになって副業したい」といった期待もあった。
習い事は経済的自立の実現手段
昨年発表された「2024年に挑戦したい大人の習い事」では、コロナ禍を経ての健康志向の高まりから「料理」が人気だったほか、物価の上昇や増税、円安の影響などから「マネー(節約・資産・投資)」が増加、また「AI・機械学習」がランキングに初登場するなど、社会の変化に対応しようとする動きが見えていたことが特徴的だった。今回の調査結果からは、2025年に向けて習い事に対する人々の意識が大きく変化していることが浮かび上がってきた。特に、従来の自己啓発という枠を超え、副業としての収益化を視野に入れた選択が男女ともに目立つようになってきている。習い事は個人のスキルアップにとどまらず、経済的な自立を実現するための手段として変化を遂げつつあるのかもしれない。
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