簡単に答えよう。ずばり、知っている可能性もあるが、ほとんどの場合わからないだろう。
各航空会社は異なる理由で異なる顧客情報を乗務員に教えており、機内で予約方法を知らせるTシャツ等を着ない限り、機内の者にあなたがポイントを使ったかどうかを知られることはない。
だからといって、面白い例外や可能な瞬間がないわけでもない。
客室乗務員があなたについて知っていること
客室乗務員が乗客について知っていることについては、これまで他の記事でも言及してきたため、どの航空会社でも共通して言える主なことから始めよう。これは言わずもがなではあるが、客室乗務員は乗客の名前と座席番号、予約時に記載された食事やアレルギーの有無を把握しておくことが重要だ。そして多くの優良航空会社は、マイレージ会員かどうかなど、ある程度のロイヤリティデータも含んでいる。
テクノロジーが向上していることもあり、航空会社はiPadやiPhone、その他機内無線LAN等のシステムを通じて、乗務員と多くの情報を共有できるようになっている。主に、このような特別レベルの詳細情報は、乗り継ぎに失敗したり、前のフライトで何か問題があった場合にその問題を解決するためにのみ使用される。
また、航空会社によっては、乗務員が乗客の予約の種類や、少なくとも運賃体系を確認できる可能性もある。

今までの経験を振り返っても、ポイントを使うことで機内で「格下げ」扱いされる人は見たことがない。筆者が目撃したのは、頻繁に飛行機を利用する「フリークエントフライヤー」がたくさんの特典を得るような場面だけである。そしてその特典というのも、機内食の優先的な提供、特別な挨拶、あるいは乗務員からのちょっとした手紙などだったりする。
航空会社は、あなたという乗客に利用してもらったことに感謝するだけで、どれだけ料金を支払っているかについては気にしない。乗務員の仕事は、よいサービスを提供し、それらを自らの業績評価や、さらなるサービスの進歩に繋げることなのである。
いくつかの面白かった瞬間
私は幸運にも、ポイントのおかげで、旅行において楽しく素敵な瞬間に立ち会うことができた。そしてその中には、航空会社が意図したとおりにならないこともあったのである。例えば、航空会社のミスによって通常料金より格安である「エラー運賃」のフライトに乗ったことがある。自分の幸運に歓喜する人々の声が聞こえずにはいられなかった。乗客の会話は続き、すぐに皆、ポイントで支払ったり、現金で支払ったりしてその場にいることを打ち明けた。
結局のところ、ポイントを使ったことを知られているか否かを考えるのは無駄なエネルギーだ。たとえ乗務員がそれを調べられる可能性があっても、乗客が快適な旅を体験しているに越したことはない。例外的な特別扱いはもちろん望めないが、何も気にせず、ただ空の旅を楽しめばいいのだ。
※本稿は「godsavethepoints」からの翻訳転載である。