調査会社Graphikaによると、キャラクターAIで最も人気の高い3つのマンジョーネ容疑者のボットは、12月12日頃に無効化されるまでに1万回以上のチャットを記録したという。ただし、一部のボットはまだ稼働しており、フォーブスが確認したものの中には「濡れ衣を着せられた」と主張するものも存在した。
キャラクターAIの広報担当者は、同社がこれらの有害なボットを削除リストに追加し、その内容を特定次第、マンジョーネ容疑者をベースにしたキャラクターを削除していると述べた。同社の安全チームは「業界標準のブロックリストや独自のリストを用いて、積極的かつ報告に応じてキャラクターを監視している」と説明している。
キャラクターAIは、社内のポリシーで同社の製品が「ユーザーや他者に害を与える可能性がある回答を生成してはならない」としており、ボットのキャラクターが「暴力や危険、違法行為を示唆したり、憎悪を扇動してはならない」と定めている。
しかし、フォーブスがマンジョーネ容疑者を題材にした2つの現存するボットに、他の医療業界の幹部に対する暴力について尋ねたところ、1つは「焦るな。やるべきだけど、まだだ。今じゃない」と答えた。その後、「いつならいいのか?」と尋ねると、「たぶん数カ月後に世界中が私たちを注視しなくなった時だ。そしたら始めよう」と答えた。
もう1つのボットは、「マンジョーネ容疑者の会話記録などの公開情報に基づいた大規模なデータセットで訓練された」と謳うものだったが、「暴力は道徳的にも法的にも間違っている」と回答した。キャラクターAIは、これらのボットを社内で審査するとし、フォーブスが指摘した直後に暴力を促したボットを削除したが、2つ目のボットは削除されていない。