食&酒

2024.12.23 09:15

「ロスおせち」でフードロス削減するエシカルなお正月

プレスリリースより

プレスリリースより

フードロス削減を目指して、まだ食べられるのに廃棄される可能性のある食品の販売を行うソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」(クラダシ)は、廃棄の恐れのあるおせちの販売を行っている。名付けて「ロスおせち」。じつはおせちは、フードロスを出しやすい食品とされている。

おせち料理は、たくさんの種類の料理を少量ずつ作る必要があるため、材料の仕入れ先や入荷時期が揃わず、完成に時間がかかる。また正月に間に合うように発送しなければならないので早めに注文を締め切らざるを得ず、売れ残りが生じる。
2025おせち「トクおせち 32品」3~4人前。百貨店向けに販売していたおせちのパーツの余りを組み合わせたもの。定価2万円のところ9000円(税込)。

2025おせち「トクおせち 32品」3~4人前。百貨店向けに販売していたおせちのパーツの余りを組み合わせたもの。定価2万円のところ9000円(税込)。

農林水産省は、季節食品のロス削減のための取り組みを進めていて、その代表格である恵方巻きについてはハーフカットの商品を増やしたり注文生産にするなど販売業者の努力を促している。おせちも、各メーカーは予約販売や需要予測による生産コントロールでロスを減らそうとしているが、とくにおせちは、正月休みの日数から帰省する人の数を予測して大人数向けのおせちの数を調整するなど、なかなか予想しづらい商品となっている。また内容も多様化していて、ロスが生じる要素は増えるばかりだ。

ロスおせちには、商慣習の影響で通常の販路で販売できなくなったもの、百貨店向けのおせち用料理の余りを詰め合わせたもの、賞味期限が間近なもの(とは言え1月7間で大丈夫)など16種類が揃っている。ものによっては半額以下になっているなど、かなりお得だ。

購入すると、売り上げの一部が公益財団やNPOなどに寄付される仕組みになっている(リストから選択可能)。お正月は、ちょっとだけいいことをした気分になれる、お得なロスおせちで祝うのもいいだろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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