家計簿アプリ「Zaim」の運営などを行う「くふうAIスタジオ」は、くふうカンパニーグループが提供する生活サービスの利用者2285人を対象に給付金に関するアンケートを実施した。それによると、自身の居住地で実施されている給付金や補助金について、まったく知らない、よく知らないと答えた人は8割近かった。しかし、そうした支援制度への関心は高く、給付金や補助金について知りたいと思っている人の割合は、2015年の調査(サンプル数300)では7割だったものが、今年は9割を超えた。
ところが、実際に給付金について調べたことがある人は4割に満たないという、なんともチグハグな状況になっている。実際に行動を起こした人も、「情報がわかりづらく複雑だと感じた」、「自分が対象となるか判断しづらかった」、「必要な情報が見つからなかった」、「多くのサイトや資料を確認する必要があり手間がかかった」、「調べるのに時間がかかりすぎた」、「専門用語や説明が難しく理解できなかった」といった経験をしている。そんな話を聞いて最初からあきらめてしまう人が多いのではないだろうか。
行政のサイトは正直いってわかりづらい。給付金の存在を大々的に公表しないところを見ても、こう言ってはなんだが、消極的な感じだ。役所で相談しようにも、長時間待たされることを考えると気が萎える。そこで、地域の給付金や助成金の情報をまとめて調べられるサービスが増えてきたというわけだ。Zaimが運営するウェブサイト「わたしの給付金」もそのひとつだ。ここでは、全国の自治体の給付金や補助金が一覧表示される。その場で内容をざっと知ることができるが、Zaimに登録して家計簿アプリを利用している人なら、家計簿の内容から、その受給可能性を自動的に判断してもらえる。
子育て支援、高齢者の生活支援、障がい者支援、家の耐震化やマンションの階段改修工事の援助、電気自動車購入補助、私立学校就学支援、公営交通機関の料金割り引き、健康増進支援などなど、こうして見ると、自治体の給付金や補助金はけっこうあるものだ。自分には関係がないと思っている人でも、自治体によっては意外なものがあったりする。一度、確認だけしておいて損はない。
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