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2024.12.27 15:30

世界初の「ディスプレイつきスマートリング」、中国メーカーRogbidが発表

Rogbid SR08 Ultra(C)Rogbid

Rogbid SR08 Ultra(C)Rogbid

Rogbidというメーカー名は、テック系ガジェットの愛好家の間でも広く知られたものとは言えないが、同社の「SR08 Ultra」と呼ばれるスマートリングは、サムスンやOura Ringなどの競合製品にはないテクノロジーを搭載し、注目を集めている。

深センを拠点とするRogbidは、OLEDタッチパネルを備えたこの製品を「世界初のディスプレイつきスマートリング」と称している。サイズの詳細は公開されていないが、公式のレンダリング画像からは、ディスプレイがリングの幅の大部分を占め、周囲の約4分の1から3分の1程度の領域に配置されていることが見て取れる。

SR08 Ultraは、タッチインターフェースを搭載することで、フィットネスウォッチに近い動作を可能にしている。このデバイスは、「ハイキングやサイクリング、ランニングなど」のアクティビティ追跡モードを備えているとされ、Gizmochina(ギズモチャイナ)の記事には、GPSが利用可能であることが示唆されている。しかし、これはペアリングしたスマートフォンのGPSを使用する「Connected GPS」と呼ばれるもので、単独のGPS機能ではないと考えられる。

スマートリングには、単独のGPSはバッテリー消費が大きすぎ、必要なアンテナもサイズ的に適さない場合が多いとされている。

Rogbidが公開した仕様によると、SR08 Ultraの厚さは2.5mmで重さは4グラム。外装はチタンアーマー仕上げで内側はプラスチックエポキシ素材が使用されている。データ収集機能については主要な競合製品と同等で、1日を通した心拍数モニタリングや歩数計測、睡眠トラッキング、血中酸素濃度(SpO2)測定が可能で、時計の代わりにも使用できる。

しかし、サムスンのGalaxy Watchなどと比べると、SR08 Ultraには細部へのこだわりが欠けていることが明らかだ。マーケティング資料には「127/80 mm Hg」という数値が記載されているが、これは血圧に関連する測定値であり、このデバイスが測定可能なSpO2とは関係がない。また、血圧測定は、スマートリングに搭載が可能なハードウェアでは実現がきわめて難しい機能だ。

一方で、SR08 Ultraの価格は、大手のメーカーのものよりもはるかに安い。現在は特別価格の89.99ドル(約1万4000円)で販売中で、通常価格は189.99ドル(約3万円)とされている。

Rogbidによると、SR08 Ultraのバッテリー寿命は3~5日で、マグネット式の充電ケースが付属しており、ケース自体にもバッテリーが内蔵されている。また、5ATMの防水性能を備えており、シャワーや水仕事に耐えられる。この製品の開封動画はまだ、オンライン上で確認できないが、そう遠くないうちに公開されるはずだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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