深センを拠点とするRogbidは、OLEDタッチパネルを備えたこの製品を「世界初のディスプレイつきスマートリング」と称している。サイズの詳細は公開されていないが、公式のレンダリング画像からは、ディスプレイがリングの幅の大部分を占め、周囲の約4分の1から3分の1程度の領域に配置されていることが見て取れる。
SR08 Ultraは、タッチインターフェースを搭載することで、フィットネスウォッチに近い動作を可能にしている。このデバイスは、「ハイキングやサイクリング、ランニングなど」のアクティビティ追跡モードを備えているとされ、Gizmochina(ギズモチャイナ)の記事には、GPSが利用可能であることが示唆されている。しかし、これはペアリングしたスマートフォンのGPSを使用する「Connected GPS」と呼ばれるもので、単独のGPS機能ではないと考えられる。
スマートリングには、単独のGPSはバッテリー消費が大きすぎ、必要なアンテナもサイズ的に適さない場合が多いとされている。
Rogbidが公開した仕様によると、SR08 Ultraの厚さは2.5mmで重さは4グラム。外装はチタンアーマー仕上げで内側はプラスチックエポキシ素材が使用されている。データ収集機能については主要な競合製品と同等で、1日を通した心拍数モニタリングや歩数計測、睡眠トラッキング、血中酸素濃度(SpO2)測定が可能で、時計の代わりにも使用できる。
しかし、サムスンのGalaxy Watchなどと比べると、SR08 Ultraには細部へのこだわりが欠けていることが明らかだ。マーケティング資料には「127/80 mm Hg」という数値が記載されているが、これは血圧に関連する測定値であり、このデバイスが測定可能なSpO2とは関係がない。また、血圧測定は、スマートリングに搭載が可能なハードウェアでは実現がきわめて難しい機能だ。
一方で、SR08 Ultraの価格は、大手のメーカーのものよりもはるかに安い。現在は特別価格の89.99ドル(約1万4000円)で販売中で、通常価格は189.99ドル(約3万円)とされている。
Rogbidによると、SR08 Ultraのバッテリー寿命は3~5日で、マグネット式の充電ケースが付属しており、ケース自体にもバッテリーが内蔵されている。また、5ATMの防水性能を備えており、シャワーや水仕事に耐えられる。この製品の開封動画はまだ、オンライン上で確認できないが、そう遠くないうちに公開されるはずだ。
(forbes.com 原文)