欧州

2024.12.18 11:00

ウクライナ軍のクラスター砲弾、むき出しの北朝鮮兵に襲いかかる

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英ロンドンにある王立防衛安全保障研究所(RUSI)の論考で引用されている米陸軍のデータによれば、敵兵1人を殺すのに標準的な155mm砲弾は14発必要だが、子弾88発を撒き散らすDPICMならわずか2発で済む。つまり、殺傷性の高いDPICMを使えば、砲兵部隊は敵をより早く殺害できるばかりか、同じ効果をより少ない砲弾発射数で得られる。
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より重要なのは後者の点かもしれない。論考の著者であるRUSIのアナリスト、ジャック・ワトリングとジャスティン・ブロンクは、ウクライナがDPICMを求める最も大きな要因は「砲弾備蓄と砲身寿命に対する作戦上の影響」だとみている。

「各砲身の寿命はおよそ1800発なので、ウクライナにDPICMを供与すれば、ウクライナ軍は戦場である効果を得るために発射する砲弾総数を少なく抑えられ、その結果、戦闘を続けられる期間を大幅に延ばせる」というわけだ。

ウクライナが遅ればせながらDPICMを入手したことの長期的な影響は、このクラスター砲弾が初めて前線に到着してから1年半近くたったあと、クルスク州で明らかになった。
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発射数はロシア軍に劣るとはいえ、ウクライナ軍の大砲はなお砲撃を続けている。そしてDPICMによって、2発に1人の割合でロシア兵と北朝鮮兵を殺害している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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