より重要なのは後者の点かもしれない。論考の著者であるRUSIのアナリスト、ジャック・ワトリングとジャスティン・ブロンクは、ウクライナがDPICMを求める最も大きな要因は「砲弾備蓄と砲身寿命に対する作戦上の影響」だとみている。
「各砲身の寿命はおよそ1800発なので、ウクライナにDPICMを供与すれば、ウクライナ軍は戦場である効果を得るために発射する砲弾総数を少なく抑えられ、その結果、戦闘を続けられる期間を大幅に延ばせる」というわけだ。
ウクライナが遅ればせながらDPICMを入手したことの長期的な影響は、このクラスター砲弾が初めて前線に到着してから1年半近くたったあと、クルスク州で明らかになった。
発射数はロシア軍に劣るとはいえ、ウクライナ軍の大砲はなお砲撃を続けている。そしてDPICMによって、2発に1人の割合でロシア兵と北朝鮮兵を殺害している。
(forbes.com 原文)