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2024.12.17 18:00

グーグルが動画生成ツール「Veo 2」発表 ライバルOpenAI・Soraとの対決始まる

グーグルのAI動画生成ツール「Veo 2」(YouTubeのスクリーンショット)

誰がOpenAIのSoraを利用できるのか

現在、ChatGPTユーザーはほぼ世界中どこからでも、新バージョン「Sora Turbo」を利用できる。ただし英国、スイス、欧州経済領域(欧州連合加盟国およびアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーを含む)内では利用できない。

Sora Turboユーザーは、最大1080p解像度・最大20秒の動画を、ワイドスクリーン、縦長、正方形などさまざまなアスペクト比で生成できる。Sora.comで紹介されている動画は、エルフの衣装を着て微笑む少年や鮮やかな羽ばたきの鳥などフォトリアリスティックな映像から、パターン入りのスモーキングジャケットを着て本を読む眼鏡姿のジャーマン・シェパード、上腕二頭筋が苔むした丘になり、その中腹に神社が建つ奇妙な映像まで、多岐にわたる。OpenAIは、こうしたサンプル動画とあわせて、その生成に使ったプロンプトも公開している。

Soraの長所と弱点が顕在化

SNS上ではユーザーがSoraによる生成動画を投稿し、その強みや弱点について議論している。話題になった例の1つでは、体操選手が空中で回転する際、余計な手足が生えたり、頭部が胴体から一瞬離れたりする、奇妙な映像が含まれている。これは、生成AIが動きや解剖学的な整合性を完全に理解するのが依然難しいことを示している。
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ベンチャーキャピタリストのディーディ・ダスはX(旧ツイッター)上で、「新しいSoraは確かにクールですが、体操は依然としてAI動画にとってチューリングテストのようなものです」と指摘している。

Soraが正式公開されたことで、月20ドル(約3100円)のChatGPT Plusユーザーは、480p解像度で最大50本、または本数は少なくなるが720p解像度の動画を生成できる。一方、新たに用意された月200ドル(約3万800円)のChatGPT Proプランでは、Soraの利用可能本数が10倍になり、より高解像度かつ長尺の動画が作成可能だ。

OpenAIはSoraのリリースに関するブログ記事で、「私たちは異なるタイプのユーザー向けに調整された価格設定に取り組んでおり、2025年初頭に提供を開始する予定です。私たちが今、この映像生成技術を世に出しているのは、社会がその可能性を探り、この分野が進展する中で責任ある利用を担保するための規範やセーフガードを共同で構築する時間を確保するためです」と述べている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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