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2024.12.17 17:00

ChatGPTの検索機能が全ユーザーに無料開放、今こそ試してみるべき理由

すべてのユーザーがChatGPT Searchを利用できるようになった(Robert Way / Shutterstock.com)

それでも筆者の経験では、ChatGPTは日常的な検索ニーズに対して、極めて有用な回答を返している。また、回答内容の出典を要求すれば情報源を提示させられるため、正確性を自分で検証することも可能だ。

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筆者の個人的なテスト結果では、ChatGPTはGoogle検索を上回っているように感じる。その理由として、近年のGoogle検索画面は有料広告やスポンサー情報、Google自社サービスへの誘導が増え、以前のような使いやすさやユーザーフレンドリーな面が損なわれている点が挙げられる(もちろん、ChatGPTも無料開放されたことで、将来的には広告モデルなど何らかの収益化施策が導入される可能性もあるだろう)。

ChatGPT Searchで口コミサイトを検索(スクリーンショット)

ChatGPT Searchで口コミサイトを検索(スクリーンショット)

過去数カ月で、筆者はほとんどの検索要件をChatGPTで満たすようになった。ごく一部をDuckDuckGoに頼ったりまれにGoogle検索を使うことはあるものの、全体の95%ほどをChatGPTでカバーできていると感じている。

ChatGPTをデフォルト検索エンジンに設定することも可能で、ナビゲーションツールとしても活用できる。OpenAIが示したデモでは、旅行関連サイトを検索した場合、まず該当リンクが提示され、その後で文脈に基づいた追加情報が表示されていた。

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ビジネス関連の検索では、レストランなどの候補が評価、予算の目安、営業時間といった情報とともに視覚的に一覧表示され、地図で場所の確認もできる。ChatGPTは文脈を理解できるため、最初の検索条件を繰り返さずとも、「屋外席のあるレストラン」のような条件を追加することで容易に絞り込みが可能だ。この点は、従来のGoogle検索に比べて有利といえる。ただし、グーグルが開発中のAIエンジン「Gemini」も同様の機能を備える可能性がある。

さらに、OpenAIは、リアルタイムの音声対話機能も近く提供すると示唆している。この機能によって、まるで友人と話すような感覚でChatGPTと対話し、新たな情報を補足したり、洞察を深めたりすることができる。テキストベースのクエリ方式より時間がかかる場合もあるが、運転中や手がふさがっている状況では明らかに便利だろう。
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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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