さらにロンドンを拠点とするVCのバルダートン・キャピタルやジグソー、エピソード1のほか、マンチェスター・ユナイテッドのハリー・マグワイア選手とチェルシーのリース・ジェームズ選手らが参加した。ローハイブは、評価額を明らかにしていない。
同社は、2024年初めにGVが主導したシード・ラウンドで約1200万ドル(約18億9300万円)を調達していたが、12月5日に新たに調達した資金を使って米国進出を加速させる計画を明らかにした。米国の消費者向け法律サービスの市場規模は、1300億ドル(約20兆5100億円)とされている。
「当社は、人間の弁護士の仕事をテクノロジーで補強することで、市場の重要なニーズに対応し、弁護士に新たな機会を提供する」とローハイブの共同創業者でCEOのピエール・プロナーは声明で述べた。彼は、法律サービスをより身近で手頃なものにすることを目的に2019年に同社を設立した。
ローハイブが開発したAI搭載プラットフォームは、弁護士の事務作業を自動化し、顧客のコストを最大50%削減することが可能だという。このプラットフォームの主力機能は、Lawrence(ローレンス)という名前のAIボットで、これまでパラリーガルや若手弁護士が担っていた業務を支援する。このロボットは、英国の弁護士資格試験であるSQEのパート1に合格しており、人間の弁護士と同等のパフォーマンスを発揮できるという。
ローハイブはまた、消費者と弁護士をマッチングするマーケットプレイスも運営しており、従来の法律事務所が提供する料金よりも安く法律サービスを提供可能だという。自身も弁護士の出身であるGVのパートナーのヴィドゥ・シャンムガラジャは、ローハイブの優れたテクノロジーと、弁護士業界を現代化するというビジョンに感銘を受けたと述べている。「ローハイブが米国やその他の国にサービスを拡大するにあたり、追加の投資をできたことをうれしく思う」と、彼は語った。
(forbes.com 原文)