同社代表取締役社長に昨年就任した黒川精一氏は、自身が『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』(Eiko著)※本書自体が"ベターッと開いて"閉じにくい「開脚製本」で作られていたことも刊行当時は大変な話題となり、100万部超のベストセラーとなった などのヒットセラーを持ち、「2年連続を含む3冊のミリオンセラーを出した日本唯一の書籍編集者」と業界にその名をとどろかせる人物だ。
黒川氏が自ら担当編集し8月に刊行した、ある脳神経外科医による『すぐやる脳』(菅原道仁著)が売れている。
以下は黒川氏が同書について「Sunmarkweb」に寄稿した記事である。氏が「自らも人生で後悔しない」ために企画編集した本書の概要とは。
後悔は「やらなかったこと」に対して覚えるもの
こんにちは。サンマーク出版代表の黒川精一です。今日は「後悔」がテーマ。
少し前に『DIE WITH ZERO』という本がベストセラーになりました。
天国までお金を持っていけるわけではないのだから、生きているうちにお金を使い切り「ゼロ」で死んでいきなさいという本です。
人生でしなければならない一番の仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから(『DIE WITH ZERO』より)。
思い出をつくるためにお金を使い切り、人生をカラフルにしていきましょう、という本です。
いつか行きたかった場所。いつか会いたかった人。いつかやりたかったこと。それらをやり尽くして死ねたら、素晴らしいことだな、と思います。人生の後悔とは、たぶん、「やったこと」ではなく「やらなかったこと」に対して覚えるものだから。
とはいえ、です。どうしても後回しにしてしまうのも人間だし、行ったほうがいい、会ったほうがいい、やったほうがいい、とわかっていても腰が重いことが僕にはよくあります。「いつか」と思っていたらその後、体調を崩してできなくなってしまうこともあります。やったら楽しいとわかっているのに、会ったら楽しいとわかっているのに、それをやる前は面倒な気持ちになってしまう。
でも、これを続けていると人生に後悔が残るし、老け込むのも早いような気がするんです。