古代エジプトの宝物
古代エジプトなどの遺物を専門に扱うパリのGalerie Cybele(ギャラリー・シベール)は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」のような謎めいた笑みを浮かべる漆喰の埋葬用マスクを出品した。エジプト中部の遺跡トゥーナ・エル・ガバルで発見され、ローマ時代のエジプトで制作されたとみられるこのマスクは、かつてはベル・エポックの象徴、ココ・シャネルが所有していた。
リディア・クーテル
芸術作品や映画などにインスピレーションを得たハイジュエリーを制作するアーティストのLydia Courteille(リディア・クーテル)は、ジュエリーに関する幅広い知識と豪華な作品の数々で知られる。また、クーテルはデザイナーの故カール・ラガーフェルドや女優のカトリーヌ・ドヌーヴ、マイリー・サイラスやマドンナといったシンガーなど、多くのセレブリティを顧客に持つことでも有名。
レンブラントとデューラー
18世紀以前の欧州の芸術家たちが制作した版画、「オールド・マスター・プリント」を専門に扱うフランクフルトのギャラリー、H. H. Rumbler(H.H.ルンブラー)は、デューラーの銅版画「アダムとイヴ」や、木版画の「犀(サイ)」を出品した。欧州ではこの版画に描かれたサイが2世紀以上にわたり、エキゾチックな動物の象徴として、繰り返し模倣されていた。カミーユ・ソウジェ・リブレリ
パリの古書店、Camille Sourget Librairie(カミーユ・ソウジェ・リブレリ)は、作家で探検家、博物学者でもあったフランソワ・ルヴァイヤンが描いた美しいオウムの絵をまとめた「Histoire naturelle des perroquets」(1801-1805年)や、1483年にドイツのニュルンベルクで印刷された最初のドイツ語の聖書など、貴重な書籍を出展した。パブロ・ピカソの陶磁器
ギャラリー、Helene Bailly(エレーヌ・バイイ)は、ピカソと同時代の芸術家たち、友人でもライバルでもあったジョアン・ミロとフランシス・ピカビアの作品を出品。そのほかギャラリーJean-Francois Cazeau(ジャン・フランソワ・カゾー)が、ピカソの陶磁器とミノトールのエッチングなどを出展した。(forbes.com 原文)