2025.02.11 14:15

元ホテルマンが教える「チェックイン時に偽名を書いたらどうなる?」

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ここからは宿側の話になるかもしれませんが、実際問題として、年齢(生年月日)や職業(勤務先)なんて誰も書きたがらないです。2023年の旅館業法改正(新旅館業法)までは職業の記入が必須事項になっていましたが、現在は必須ではなくなりました。
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職業よりも現実的には電話番号(携帯番号)のほうが大事だと私は思います。車両で来ている場合はナンバー。無断駐車や駐車場トラブルで必要になる場合があります。
未記入で返された場合、ホテルによって必ず記入して欲しい所を再度お願いしてみるという感じでしょうか。外国人はさらに、国籍とパスポートナンバーですね。外国人差別と主張しつつ、しぶしぶ書く人もいますが仕方ありません。

例えば宿泊施設を新規で始めるとか、名簿の内容を改良したい場合ですが、その場合のひな型・様式、テンプレートって決まっているのか?というと、そういったことはありません。用紙の大きさとかにも決まりはありません。民泊においても同じです。

ExcelやWordで自分で作っても良いし、データでなくても印字した見本でも印刷屋は受けてくれます。ファイル綴じ用の穴を予め開けて貰うことが出来るところもありますよ。
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東京都を含め、例として名簿の様式ファイルをリンクしている都道府県、自治体もあります。そのままでよければダウンロードして使ってもよいと思います。

未成年者だけが宿泊する場合、親の同意書が必要なホテルは多いです。年齢なんてバレやしないとは言っても、宿泊名簿を書くときに罪悪感がありますよね。同意書が必要な理由って知っていますか?

参考>> 元ホテルマンが教える「高校生カップルは宿泊できるか」? カプセルホテルは?

宿泊名簿の記入拒否は宿泊拒否の事由に該当すると述べましたが、宿という性質上そうそう気軽に宿泊拒否なんてできません。旅館業法で認められている理由がない限り拒否できないのです。

参考>> 元ホテルマンが回顧する迷惑ゲスト。宿泊拒否客はブラックリストに?




「ホテル裏話 | なぜ? みんなの疑問を元ホテルマンが暴露◎ 元ホテル勤務の筆者がホテル経営の裏側を綴るブログ。ホテルにまつわるあらゆる雑学やエピソード、宿泊者が不思議に思うホテルの「なぜ?」にも答える。

(※本記事は筆者個人の勤務経験・体験にもとづくものであり、すべてのホテルに関する知見を網羅するものではない)

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