Rare video of Su-27 fighter of the Ukrainian Air Force dropping four GBU-39 SDB and the strike on Russian pontoon river crossing in the Kursk region. https://t.co/Qho5cIeXUT pic.twitter.com/ElgnQAuFsf
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) December 13, 2024
低空を飛行し、上昇して爆弾をリリースし、撤収するというこの方法は、敵の火力にさらされるのを最小限に抑えつつ、爆弾の射程もあまり大きくは制限せずに済む。GBU-39は高高度から放てば、翼を展開して100km超離れた地点まで届くかもしれない。だが敵のレーダーで見えやすい高空を飛ぶのは、ステルス性の高い航空機以外は危険だ。Su-27はステルス性をまったく備えていない。
そのためウクライナ空軍のSu-27や似たような装備のMiG-29戦闘機は、地形によってレーダーから隠れることのできる低空から滑空爆弾による爆撃に入っていく。爆弾をリリースする最後の瞬間に機首を引き起こし、爆弾に上向きの軌道を与える。こうした「トス爆撃」の場合、GBU-39は65kmかそこら先まで届くだろう。
こうした方法によって、ウクライナ空軍のミグやスホーイが滑空爆弾による爆撃の際に危険から十分遠ざけられているのは明らかだ。ロシア軍は今年、Su-27数機を含め、基地に駐機中のウクライナ空軍機を驚くほど多数攻撃することに成功しているが、地対空での撃破は比較的珍しい。
動画のSu-27は、ウクライナ軍が8月に始めたクルスク侵攻の初期に、ロシア軍の工兵部隊がセイム川に渡した多数の浮橋(ポンツーン橋)のひとつを狙ったもようだ。
橋に対する攻撃はセイム川以南でのロシア軍の防衛強化を難しくしたものの、最終的には阻止できなかった。現在、クルスク州での戦闘の中心地はセイム川から数km東になっている。