一方、国民の力の関係者は、尹氏が12日に見せた自信満々の態度について「実際、保守が強いTK(大邱・慶尚北道)やPK(釜山・慶尚南道)選出の議員たちは、尹氏を支持している」と語る。12日、国民の力のナンバー2である院内代表を決める選挙でも、尹氏を支持し、弾劾に反対している議員が72票を得て、韓東勲氏に近い議員の34票を圧倒した。上述の関係者は「彼らも戒厳令はやりすぎだと考えているので、今は沈黙している。ただ、弾劾するほどのことでもないと考えている」と語る。そして、こうした雰囲気を更に盛り上げているのが極右系のユーチューブだという。同関係者は「尹氏の弾劾は間違っている。尹氏は野党から不当に批判されていると、唱えるユーチューブもある」と語る。
韓国の世論調査会社、リアルメーターが12日に発表した資料によれば、「直ちに弾劾すべきだ」と答えた人が74・8%を締めた。一方、世論調査会社の韓国ギャラップが6日発表した資料によれば、尹錫悦大統領の支持率は16%、不支持率は75%だった。支持率が5%以下に下落した朴槿恵元大統領の弾劾当時の様子と若干異なる。国民の力の関係者は「野党との政治闘争だと考えている人は一定数いる」と語る。もちろん、その数は多くはないが、ユーチューブをみて、現実以上の支持を得ていると尹氏は「誤解」しているのかもしれない。
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