キャンセル料請求が来ない
請求書を送ると言われて最終的にキャンセル料の請求がこないのは、今回は大目にみてもらえたと考えてよいと思います。ただし、登録した住所や電話番号が違っていないかは思い起こして下さいね。そうでないと請求書が届かない、電話が繋がらないということで、未払い者としてリスト入りしていたなんてことも有り得るかもしれません。
キャンセル手続きで気をつけること
予約サイトですでに予約済みだけれども、一旦キャンセルして予約を取り直そうと考えたとします。例えば、予約者名や日数や人数を変えたいなどの場合です。しかし、宿は満室。
自分がキャンセルした分が予約サイトの空室に戻るはずだから、そこですかさず予約し直そう。そんなふうに考える人もいることでしょう。
しかし、これは危険です。「楽天トラベル」「じゃらん」などのOTAと呼ばれる予約サイトのシステムは、宿側が「戻り在庫を反映させない」といった設定も出来るからです。宿がすでにオーバーブッキングしていたり、キャンセル待ち客がいる場合、サイトに在庫を戻さずその分を他へ回すこともあるのです。
キャンセル料が掛かる前にキャンセルしてまた予約を繰り返すことは、ホテル側としてはあまりいい気分ではありませんが、システム上のルールとしては問題ありません。
もし泊数変更などをする場合は、一旦キャンセルで予約し直すのではなく、予約サイト上で「変更処理」「予約変更」といった手続きをします。
キャンセル料の消費税。税込みか? 税抜きか?
・解約に伴う事務手数料は課税の対象となります。
・逸失利益に対する損害賠償金としてのキャンセル料は課税の対象となりません。
・全額について事務手数料に相当する部分と損害賠償金に相当する部分を区分することなく一括して受領しているキャンセル料は非課税です。
その為、一般的には予約時の特約等が無い限りはホテルの宿泊キャンセル料は税抜き価格を支払います。しかし、小さい宿はこのへんの理解が出来ていないことが多いです。
私は問い合わせたり、説明するのも面倒なので、税込で払ってしまいますが……。
振り込みをする場合の振込料は宿泊者負担が通例です。
■「ホテル裏話 | なぜ? みんなの疑問を元ホテルマンが暴露◎ 元ホテル勤務の筆者がホテル経営の裏側を綴るブログ。ホテルにまつわるあらゆる雑学やエピソード、宿泊者が不思議に思うホテルの「なぜ?」にも答える。
(※本記事は筆者個人の勤務経験・体験にもとづくものであり、すべてのホテルに関する知見を網羅するものではない)


