北米

2024.12.13 09:30

トランプとの「関係修復」を図るメタ、米大統領就任式に1.5億円寄付

メタのマーク・ザッカーバーグCEO(Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com)

先月末の会談はザッカーバーグがトランプとの関係を改善するための動きと見られていた。その際、メタの広報担当はザッカーバーグが「トランプ次期大統領と夕食をともにし、次期政権を支えるチームと会う機会に感謝している」と説明した。トランプの側近で大統領次席補佐官(政策担当)に抜擢されたスティーブン・ミラーがFOXニュースに語ったところによると、ザッカーバーグは会談中に「次期大統領のリーダーシップの下で行われる米国の再生を支援したい」とトランプに伝え、トランプを「変化と繁栄の推進者」と見なしているという。

トランプとザッカーバーグは過去数年間、対立関係にある。特に2021年1月6日に発生した米連邦議会議事堂襲撃事件を受けてフェイスブックとインスタグラムのアカウントが凍結されてから、トランプはメタを公然と攻撃してきた。当時トランプはアカウント凍結は自身に投票した人に対する「侮辱 」だと批判し、「メタが検閲を行い、言論の自由を奪ったことは見逃されるべきではなく、最終的には我々が勝つ」と述べた。2023年にアカウントは復活したものの、トランプはメタとザッカーバーグに厳しい言葉を投げ続けた。

トランプは3月に中国企業傘下のTikTok(ティックトック)の禁止に反対し、フェイスブックの方が大きな脅威との考えを示して「国民の敵」呼ばわりした。7月には自身のSNSのトゥルース・ソーシャルへの投稿でザッカーバーグをまたも攻撃し、「選挙の不正にかかわった者たちをかつてないレベルで追跡し、そうした者は長期間刑務所に送られる」と警告。 末尾には「ZUCKERBUCKS、気をつけろ!」と書いた。

トランプの攻撃や侮辱にもかかわらず、ザッカーバーグはその後の暗殺未遂で難を逃れたトランプを称賛し、銃弾が耳をかすめた後に拳を振り上げたところをとらえた写真は「これまで目にした中で最も格好いいものの1つ 」とブルームバーグ通信に語った。
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ザッカーバーグとトランプが会談、「長年の対立」に終止符か?

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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