トランプとザッカーバーグは過去数年間、対立関係にある。特に2021年1月6日に発生した米連邦議会議事堂襲撃事件を受けてフェイスブックとインスタグラムのアカウントが凍結されてから、トランプはメタを公然と攻撃してきた。当時トランプはアカウント凍結は自身に投票した人に対する「侮辱 」だと批判し、「メタが検閲を行い、言論の自由を奪ったことは見逃されるべきではなく、最終的には我々が勝つ」と述べた。2023年にアカウントは復活したものの、トランプはメタとザッカーバーグに厳しい言葉を投げ続けた。
トランプは3月に中国企業傘下のTikTok(ティックトック)の禁止に反対し、フェイスブックの方が大きな脅威との考えを示して「国民の敵」呼ばわりした。7月には自身のSNSのトゥルース・ソーシャルへの投稿でザッカーバーグをまたも攻撃し、「選挙の不正にかかわった者たちをかつてないレベルで追跡し、そうした者は長期間刑務所に送られる」と警告。 末尾には「ZUCKERBUCKS、気をつけろ!」と書いた。
トランプの攻撃や侮辱にもかかわらず、ザッカーバーグはその後の暗殺未遂で難を逃れたトランプを称賛し、銃弾が耳をかすめた後に拳を振り上げたところをとらえた写真は「これまで目にした中で最も格好いいものの1つ 」とブルームバーグ通信に語った。
(forbes.com 原文)