ハッカー泣かせの「検索エンジン」

<a href="http://forbesjapan.com/wp/wp-content/uploads/2015/08/201508-92cp.jpg"></a> インターネットセキュリティ企業「ハイペリオン・グレイ」の共同創業者アレハンドロ・カセレス(左)と<br />アマンダ・タウラー(右)。(フォーブスジャパン8月号より)

インターネットセキュリティ企業「ハイペリオン・グレイ」の共同創業者アレハンドロ・カセレス(左)と
アマンダ・タウラー(右)。(フォーブスジャパン8月号より)

ウェブサイトの欠陥のせいで、あなたの個人情報が漏れているかもしれない!ウェブ全体をスキャンすることで、サイトの脆弱性を調べるサービスが誕生した。

確かに、インターネットのおかげで生活は便利になった。だがその一方で、個人情報が流出するなど、セキュリティに関する不安が高まっている。利用者は知らないうちに、脆弱性を抱えるウェブサイトを訪れ、被害に遭っている可能性があるのだ。

そこで、米インターネットセキュリティ企業「ハイペリオン・グレイ」の共同創業者アレハンドロ・カセレス(30)は、恋人のアマンダ・タウラーと一緒に、脆弱性のあるウェブサイトを求めてウェブ全体をスキャンする“検索エンジン”を開発した。名付けて「パンクスパイダー」だ。

パンクスパイダーは、“ウェブサイトの欠陥を探すグーグル”のような機能も備えており、調べたいウェブサイトのURLを、同社のホームページに記入すれば、脆弱性のレベルが無料で調べられる。

危険度のレベルは0~5まであり、カセレスによると「危険度2以上のサイトは訪れない方がいい」とのことだ。

もっとも、このパンクスパイダーは、クモの巣のように張り巡らされたウェブ全体を検索することもあり、時間とコスト面での制約から年に1回しか稼働できない。

それでも、悪質なハッカーにとっては手強い検索エンジンが登場したといえる。

トーマス・フォックス・ブリュスター = 文 ジャメル・トッピン = 写真 フォーブス ジャパン編集部 = 翻訳

この記事は 「Forbes JAPAN No.13 2015年8月号(2015/06/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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