健康

2024.12.14 17:00

プロテインバー、紅茶キノコ、抹茶アイス 実は「安眠を妨げる」健康的とされている食品

Pormezz / Shutterstock.com

7. 加工肉:おいしい安眠ブロッカー

サラミやベーコンといった加工肉(Shutterstock.com)

サラミやベーコンといった加工肉(Shutterstock.com)

「サラミやベーコン、その他の加工肉は、夜食としておいしいかもしれないが、やはりチラミンを多量に含んでいる。脳活動を活性化させることで知られる物質だ。また加工肉は、タンパク質が凝縮されていることもあって、休息ではなく覚醒を促す。塩味が効いていて、満ち足りた気分にしてくれるが、けっしてベッドタイムのお供にはならない」

トルマッシュによれば、こうした食品を口にする人のほとんどは、健康的な選択をしているつもりで、意図せず安眠を妨げている。

「興味深いことに、私たちが『ウェルネスの救世主』と考える紅茶キノコやスピルリナのような食品は、正真正銘の安眠妨害食品なのだ」とトルマッシュは言う。「これらの食品を敵視するわけではないが、タイミングと生物学的特性を知っておく必要がある。午前2時になっても目が冴えたままなのは、夜遅くに食べる『ヘルシーな夜食』のせいかもしれない、と理解することが大切だ」

安眠妨害食品についての「プロからのアドバイス」

トルマッシュは、これら7つの食品は悪役ではないと強調する。同氏の言葉を借りれば、「安眠を目指すゲームの中で誤解されているプレーヤー」なのだ。

これらの食品が休息に与える影響は、摂取するタイミングや量、個人に固有の身体反応に左右されるとトルマッシュは説明する。重要なのは、安眠妨害食品を食べるなら、遅くとも就寝時刻の4~5時間前までにすることだという。

「食生活を、睡眠習慣の一つとして考えよう。照明を落としたり、スクリーンを消したりするように、適切な食品を適切な時間に取ることが、何にも妨げられない深い眠りの準備を整える」

寝る前に安眠を妨害する食品を取ってしまうと、羊を数えても夢の国にたどり着けない。トルマッシュはプロとして、「最新の食のトレンド」を追うよりも自分の身体を信じよう、とアドバイスしている。

「良くないものをカットするだけでは、安眠は得られない。大切なのは、日中に食べるものすべての総合的なバランスを保つことだ」とトルマッシュは強調した。「睡眠サイクルに見合った食生活を送ることで、リフレッシュした気分で目覚め、前向きに1日の活動を始めることができるだろう」

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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