「いつか自分の会社を立ち上げたいです」
企業は常に、その職務に長期的にフィットしそうな、献身的な候補者を探している。そのため、同じ業界で自分の会社を立ち上げたいと面接官に伝えることは、面接官にとって懸念材料になりかねない。企業は、あなたを教育するために時間とリソースを投資するのだから、あなたが将来そのリソースや知識、人脈を自分の利益のために利用すると捉えられてしまう。起業家としての野心に言及することで、あなたが重視しているのはあなた自身の将来のキャリアであって、その企業に貢献することではないと理解されてもおかしくはない。
長期的なキャリアの目標は、スキルアップと企業への長期的な貢献としておいたほうがいいだろう。こう話すことで、あなたがその職務に集中し、会社の成功に貢献することにワクワクしていると感じさせる。これこそ企業が候補者に求めていることなのだ。
「特に質問はありません」
面接で与えられた質問のための時間は、企業文化やチーム力、職務の詳細について知るチャンスだ。質問をしないということは、その職務が自分に合っているかどうかを判断するのに役立つ貴重な情報を得る機会を逃してしまうことになる。面接相手に合わせた質問を用意することも重要だ。話す相手が決まっている場合は、会社のウェブサイトやLinkedInなどで相手の経歴を事前に調べておこう。たとえば「以前は競合他社で働いていたとプロフィールにありましたが、この会社と以前の会社の社風の違いは何だと思いますか?」だとか、「この会社で長年働いていらっしゃいますが、あなたを成功に導いた秘訣は何ですか?」などと質問できるようになる。
洞察力のある質問をすることで、自分の目標がその職務にどのように合致しているか、チームにどのように貢献できるか、会社の中でどのように成長できるかをしっかり考えていることを示せる。
面接は、自分の資質を証明するだけでなく、会社とあなたの相性が良く、熱意のある潜在的なチームメンバーであることをアピールする場でもあるのだ。
(forbes.com原文)