400人規模の第425強襲大隊は重量約30t、乗員・兵員計10人のM2を、ロシア軍の1年あまりにおよぶ東部攻勢で現在の焦点になっているドネツク州の都市、ポクロウシクのウクライナ軍による懸命の防衛で効果的に活用している。
9日かその少し前、ポクロウシクへの接近ルートのどこかで繰り広げられた激しい歩兵戦闘で、第425強襲大隊のチームは、迫撃砲やドローン(無人機)、そして迅速に対応するブラッドレーの支援を受けて、5倍の規模のロシア軍部隊を撃破した。
2部構成のこの火力戦闘は、「戦場のタクシー」のM2から下車したと思われる第425強襲大隊の兵士3人が、ロシア兵3人が路上を歩いて近づいてくるのを発見したところから始まった。
ウクライナ兵たちにはロシア兵たちが見えていた。ロシア兵たちにはウクライナ兵たちが見えていなかった。エストニアのアナリスト、WarTranslatedが英語字幕をつけてくれている動画で、第425強襲大隊の隊員は「(ロシア軍の)これら3人は何も疑っていない」とナレーションを入れている。
The 425th Brigade destroyed two assault groups of Russians who were trying to attack Pokrovsk.
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) December 9, 2024
About 15 occupants were killed and 1 more was taken prisoner. The sappers also destroyed a bridge that served as a logistical route for the Russians.https://t.co/ePRXkJPlaI pic.twitter.com/ybso28jM1e
3対3と対等だった戦闘が突然、第425強襲大隊側にとって不利になったのはそのときだ。同じ道を12人かそこらのロシア兵が行進してきたのだ。一部始終は上空からウクライナ軍のドローンによって監視されていた。
近くに配置されていたウクライナ軍の迫撃砲部隊が砲撃する。ドローンチームも爆撃を加える。ロシア軍の突撃部隊は「存在しなくなった」とナレーターは述べている。
その後、ウクライナ兵3人を運んだのと同じかもしれないM2が現場に到着し、念のためさらに射撃を行っている。ブラッドレーは高速の25mm機関砲を撃ちまくり、キルゾーンを肉処理場に変えた。
ロシア兵捕虜が増えることはなかった。