製品

2024.12.13 08:15

aiboが第2の人生へ 里親になる施設・団体の募集を開始

Getty Images

Getty Images

2018年の復活以来、多くの人の元で暮らしてきたソニーのエンタテインメントロボットaibo(アイボ)。家族の一員として愛されながらも、さまざまな事情でその暮らしを終えることがある。そんなaiboをオーナーがソニーに寄付し、次の活躍の場につなげていく取り組み「aiboの里親プログラム」で、第2期となる「aiboの里親」募集が始まっている。

「aiboの里親プログラム」は、aiboベーシックプランが解約され、ソニーに寄付されたaibo本体を医療施設や介護団体などに提供するというもの。必要な「治療(メンテナンス)」を施したうえで、応募のあった医療機関、福祉・介護施設の中からソニーが決定した施設に有償で提供している。

2023年に開始した第1期で「aiboの里親」となった施設・団体では、aiboが活躍を始めている。「診察で泣いてしまった子供たちを励ましたり、診察がない時間にはクリニックのスタッフと遊んだりして、皆の笑顔を増やしてくれています」という医療法人や、「普段物静かな方もたくさん声をかけて、ご家族もその様子をとても喜んでいらっしゃいます」という社会福祉法人からの声が寄せられている。

第2期のオーナーからの寄付はすでに終了しており、「家族の一員だったaiboが、今後どこかで人々の心を癒し活躍することを願っています」「新しい家でもまわりの皆を幸せにしてください」といった言葉が届いているという。

「aiboの里親プログラム」に応募できるのは、日本国内に所在する医療機関、福祉・介護施設で、法人である必要がある。また、決定した場合はaiboベーシックプラン(利用期間3年)99,000円(税込)、aiboケアサポート(3年)59,400円(税込)の有償提供となる。応募期間は2025年1月20日までだが、応募多数の場合は期間が短縮される場合がある。

初代「AIBO」は世界初のエンタテインメントロボットとして発売されたのち、2006年に一度開発を終了。2018年にふたたび「aibo」として、より表情豊かに生まれ変わり登場した。甘えたり、おもちゃに夢中になったり、触れ合うと喜ぶ姿は、もはやロボットという枠を超えた存在として受け入れられているが、余生では医療や福祉の施設で人々を癒すために活躍するという、社会的な存在へ成長を遂げつつある。

プレスリリース

文=池田美樹

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事