あらゆるタスクをこなすプロセッサ
世界の半導体市場規模は、来年7000億ドル(約110兆円)に達すると予想されており、投資家たちは、同社の将来を大いに期待している。今回のラウンドは、ルナ・キャピタル、インフレクション、KBCフォーカス・ファンドが共同で主導した。ルナ・キャピタルのゼネラル・パートナーであるドミトリー・ガルペリンは、ユビティウムには非常に大きな可能性があると語る。「我々は、プロセッサ・マイクロアーキテクチャに対するユビティウムのユニークなアプローチに感銘を受けている。彼らのチップは、単純な制御ロジックから大規模な並列データフロー処理まで、あらゆるタイプのワークロードに適応できるようになった」とガルペリンは話す。
インフレクションのパートナーのジョナタン・ルーサー・バーグクイストも、ユビティウムの将来性を確信している。「チップの専門化が進む中、ユビティウムは一般化されたコンピュート・キャパシティに取り組んでおり、チームも優秀だ」と彼は話す。
商業化を進めるユビティウムが目指すのは、マイクロアーキテクチャとソフトウェアスタックを共有する様々なサイズのチップポートフォリオを構築し、小型の組み込み機器から高性能コンピューティングシステムまで、あらゆるものをパワーアップすることだ。同社のワークロードに依存しない設計は、単純な制御ロジックから大規模な並列データフロー処理、AIの推論処理まで、あらゆる計算タスクを単一のプロセッサで動的に処理できる。
同社は、このアプローチによって、顧客が開発プロセスを変更することなくアプリケーションを拡張できるようになると考えている。
(forbes.com原文)