UNDER 30

2024.12.23 11:30

米フォーブス選「世界を変える30歳未満」、人やモノの新たな移動方法を生み出す

交通とモビリティ部門に選出されたアレクサンダー・アイザクソン(Tim Tadder for Forbes)

彼は、ウースター工科大学の同級生のノア・バドリス(26)とノア・バッケンバーグ(26)らと共同で、道路インフラを迅速にマッピングする企業のCyvlを設立した。同社は、道路やトンネル、橋、鉄道インフラの修理や改修をより迅速かつ効率的に行うことを支援するデータを作成し、これまでに900万ドル(約14億円)以上を調達し、200以上の自治体を顧客に抱えている。
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一方、当初は医師を目指していたチミン・ウェン(29)は18歳のときに教育テクノロジー企業を立ち上げてYコンビネータの育成プログラムに参加し、その会社を売却した後に、電動自転車のシェアリングシステムDrop Mobilityを2017年に設立した。

「私たちは、都市が独自の電動自転車のシェアシステムを立ち上げるためのインフラを提供しています」と彼は語る。このトロント拠点のスタートアップは、米国の15州の50の自治体と提携し、投資家から700万ドル(約10億1000万円)を調達している。

さらに、航空宇宙分野も注目されている。アダム・コール(28)とオースティン・モリス(28)は、2019年に設立したKall Morrisで、軌道上のデブリを除去するための多腕ロボット装置の「REACCH」を開発している。同社のロボットは、2024年9月に国際宇宙ステーション(ISS)に輸送され、微小重力下での物体収集能力のデモを行った。同社はまた、このロボットを軌道に投入するための宇宙船Laelapsを建造中で、2027年にテストを予定している。Kall Morrisは、米国防総省との契約や民間の投資会社から500万ドル(約7億8000万円)以上を調達している。
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今年の「30 UNDER 30」は、2024年12月31日時点で29歳以下で、過去に北米やヨーロッパ、アジアの同じリストに選ばれたことがない人物を対象としている。最終リストに選ばれたメンバーのうち、56%が非白人であることを自認し、47%が女性だった。

本年度のリストの全体の詳細は、こちらのリンクから確認できる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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