一方、当初は医師を目指していたチミン・ウェン(29)は18歳のときに教育テクノロジー企業を立ち上げてYコンビネータの育成プログラムに参加し、その会社を売却した後に、電動自転車のシェアリングシステムDrop Mobilityを2017年に設立した。
「私たちは、都市が独自の電動自転車のシェアシステムを立ち上げるためのインフラを提供しています」と彼は語る。このトロント拠点のスタートアップは、米国の15州の50の自治体と提携し、投資家から700万ドル(約10億1000万円)を調達している。
さらに、航空宇宙分野も注目されている。アダム・コール(28)とオースティン・モリス(28)は、2019年に設立したKall Morrisで、軌道上のデブリを除去するための多腕ロボット装置の「REACCH」を開発している。同社のロボットは、2024年9月に国際宇宙ステーション(ISS)に輸送され、微小重力下での物体収集能力のデモを行った。同社はまた、このロボットを軌道に投入するための宇宙船Laelapsを建造中で、2027年にテストを予定している。Kall Morrisは、米国防総省との契約や民間の投資会社から500万ドル(約7億8000万円)以上を調達している。
今年の「30 UNDER 30」は、2024年12月31日時点で29歳以下で、過去に北米やヨーロッパ、アジアの同じリストに選ばれたことがない人物を対象としている。最終リストに選ばれたメンバーのうち、56%が非白人であることを自認し、47%が女性だった。
本年度のリストの全体の詳細は、こちらのリンクから確認できる。
(forbes.com 原文)