ここでは、本年度から新設された「AI部門」の受賞者を紹介する。2025年の「30 UNDER 30」の受賞者たちは、ドットコムバブルが世界を席巻した頃に生まれた世代の人々で、キャリアの初期にテクノロジー業界の新たなゴールドラッシュである人工知能(AI)ブームに立ち会っている。彼らは大胆なチャレンジで数十億ドル(数千億円)を調達し、世界の仕組みを変える企業を築こうとしている。
例えば、サンフランシスコを拠点とするPika Labsを設立したデミ・グオ(26)とチェンリン・メン(27)は、テキストから動画を生成する動画生成AI「Pika」で注目を集めている。投資家たちは2人が初めて立ち上げた同社に1億3500万ドル(約202億円)を出資し、その評価額を約4億7000万ドル(約705億円)とした。多様なスタイルで映像を制作・編集できるこの無料のアプリは現在、500万人に利用されている。
Pikaは、人間のクリエイターの仕事を奪うかもしれないと懸念されているが、2人は、AIが人間の能力を拡張するものであることを強調している。「人間たちがAIを正しい方向に導き、最終的にすばらしい作品を作るのです」とグオは述べている。
今日では、膨大な数のスタートアップが、AI企業であると自称しているが、フォーブスは本リストにおいて、AIを核心としなければ実現しなかったテクノロジーを持つ企業を選びだした。
その1つが、2019年にエイダン・ゴメス(28)が共同創業したCohere(コヒア)だ。このスタートアップは、大規模言語モデル(LLM)と企業向けカスタムAIアプリケーションを開発し、Oracle(オラクル)やNotion Labs(ノーション)を含む数百社の企業顧客を持っている。ゴメスは、グーグルのAI部門Google Brainを経て、共同創業者のニック・フロストとイヴァン・チャンとともにCohereを立ち上げた。同社は、これまで累計9億7000万ドル(約1500億円)を調達し、評価額は驚異的な50億ドル(約7700億円)に達している。