キャリア

2024.12.11 12:30

誰もが「出世したい」わけじゃない、昇進を望まない人の4つの特徴

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その代わりに、自分の上司となり、自分の労働時間を決めることができる起業を検討することもできる。また、フリーランサーとしてキャリアをスタートさせ、勤務時間の設定から請け負うプロジェクトの選択まで、すべてを自分でコントロールすることもできる。

そのデメリットは、特にまだ顧客基盤を持たない最初のうちは不安定だということだ。しかし、こうした働き方は自分の仕事と個人の価値観や情熱を一致させることができるため、独立を切望する人にとっては受け入れるべきトレードオフとなるだろう。

また、自分のビジネスを管理したり、フリーランスになることで得られるスキルや経験は貴重なものだ。そうしたスキルや経験のおかげで、新たなチャンスやさらなる成長への扉を開けることもある。もし会社勤めに魅力を感じないのであれば、恐れずにこれらの選択肢を模索し、本当に自分の心に響くキャリアパスを切り開いていくのも良い選択だろう。

今のままで幸せである

時には、今の現状が幸せであることもある。仕事における幸せの概念について議論するとき、私はよく日本の「生きがい」という概念について考える。

ひと言で言えば、自分の生きがいとは、自分の情熱や才能と世界のニーズが交わるスイートスポットのことだ。ある人にとっては、それは各分野のトップに立つこと、業界を震撼させること、あるいは出世のはしごを上って頂点に立つことを意味するかもしれない。

その一方で、常に上昇志向のプレッシャーを感じるのではなく、意義のあるインパクトを生み出せる現在の職務にこそ、喜びを感じ、目的を見い出せるという人もいるだろう。

結局のところ、社会人としてのキャリアだけが人生ではない。もしあなたが、現在の職務に充実感、満足感、バランス感覚を感じられているのならば、それを誰かに証明する必要などない。実際、あなたの現状は、ほかの誰かが夢見るようなものなのかもしれないのだ。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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