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2024.12.12 14:00

次世代iPhone SEは「生成AI」対応、カメラも大幅進化の可能性

Shutterstock.com

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アップルが来年の第1四半期末に発売すると噂されるiPhone SE(第4世代)は、グーグルのPixel 8aに対抗するミッドレンジモデルに位置づけられる見通しで、カメラとハードウェアのアップグレードが注目されている。

韓国メディアのET Newsによると、アップルは第4世代のiPhone SEのフロントおよびリアカメラの供給元に、LGイノテックを選定した模様だ。

リアカメラは、2022年のiPhone SEから大幅に進化し、以前の12メガピクセルから48メガピクセルへとアップグレードされるという。また、ここにアップルの画像処理ソフトの進化が加わることで、画質や低照度時の性能、デジタルズーム機能が向上すると予想される。また、フロントカメラも以前の7メガピクセルから12メガピクセルに向上し、ナイトモードに対応することで低照度時の画質が改善されると報じられている。

手頃な価格帯をアピールする端末であるiPhone SEは、他のどのiPhoneよりもコストに関して厳しい決定を求められる。現行のiPhone SEは、64GBモデルが429ドル(日本では税込6万2800円)、128GBモデルが479ドル(税込6万9800円)となっており、次期モデルもこの価格帯が維持される可能性が高い。ただし筆者は、ストレージ容量がそれぞれ128GBと256GBに引き上げられると予想している。

新型iPhone SEの年間出荷台数は、約2000万台と見積もられている。この数字はiPhone全体の販売台数から見ると小規模なものだが、他のメーカーの小型版モデルがこの数字を達成できれば大成功となるレベルだ。

一方、次世代モデルのiPhone SEにとって最大のアップデートは、カメラではないかもしれない。アップルは、生成AI分野でAndroidスマホに追いつくことを目指しており、自社の生成AI「Apple Intelligence」の提供が始まっている。アップルが新モデルでApple Intelligenceをサポートしないという選択肢は考えにくい。

この実現には、最新のA18チップの導入に加えて、オンデバイスでのプロセッシング能力の向上につながる大幅なメモリ容量の上昇が求められる。このアップデートによるメリットは生成AIにとどまらず、アップルのスマートフォン全体に影響を及ぼすと考えられる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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