音楽

2024.12.10 15:00

テイラー・スウィフトの世界ツアー、チケット売上は「3000億円」で歴代最高

Taylor Swift | The Eras Tour - Vancouver, BC(Photo by Kevin Winter/TAS24/Getty Images for TAS Rights Management)

Taylor Swift | The Eras Tour - Vancouver, BC(Photo by Kevin Winter/TAS24/Getty Images for TAS Rights Management)

テイラー・スウィフトは、12月8日のバンクーバー公演で2023年3月から始まった『ジ・エラズ・ツアー』の全日程を終了したが、このツアーのチケットの総売上高が20億ドル(約3000億円)に達したことを、制作会社がニューヨーク・タイムズ(NYT)の取材に明かした。
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スウィフトのチームが、このツアーに関するデータを開示したのは、これが初めてだ。音楽業界の専門メディアであるPollstarは、興行収入レポートや会場のキャパシティの推計などを通じて、昨年11月までのツアーの売上高が10億ドル(約1500億円)を超えたと見積もっていた。

スウィフトのチームはNYTの取材に対し、このツアーが6大陸の149公演で約1017万人を動員し、1席あたりの平均価格は204ドル(約3万800円)だったと語った。このツアーの20億ドル(約3000億円)というチケット売上高は、8月にコールドプレイの『Music of the Spheres World Tour』が記録した史上最高額の10億ドル(約1500億円)の2倍に及んでいる。

スウィフトはまた、このツアーでウェンブリー・スタジアムなどの会場の動員記録を更新し、コンサート映画でも史上最高の興行収入を記録した。単独のコンサートで使用されたモバイルデータ量の最高記録も達成している。
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ジ・エラズ・ツアーの204ドルという平均チケット価格は、Pollstarがまとめた2023年における世界トップ100のツアーチケットの平均価格である131ドルを73ドル上回っていた。

ただし、今回明らかになった20億ドル(約3000億円)のチケット収入は、過去21カ月間のツアーの総収入を示すものではない。たとえば、グッズの売上やコンサート映画の興行収入、ツアーの写真集の売上高などは、ここに含まれていない。

フォーブスは昨年10月に、スウィフトの保有資産が10億ドル(約1500億円)に達したと報じていたが、彼女の現在の推定保有資産は約16億ドル(約2400億円)に達している。スウィフトは、ツアーの前半の収益から税引き後の取り分として約1億9000万ドル(約287億円)を手にし、映画『テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR』の公開後2週間の興行収入から3500万ドル(約52億9100万円)を稼いでいた。

フォーブスは、彼女の資産のうちの約6億ドル(約900億円)が、楽曲の印税とツアーから得た現金で、さらに同じく6億ドルが再録音後のリリースで価値を高めた音楽カタログの資産価値だと推定している。彼女はまた、1億2500万ドル(約189億円)相当の不動産を所有している。

ジ・エラズ・ツアーは、2023年3月17日から今年の12月8日にかけて5大陸で149公演が開催された。約3時間半に及ぶ各公演は、スウィフトの18年にわたるキャリアの集大成となる内容だった。

このツアー中にスウィフトは、2つの再録音アルバムの『Speak Now (Taylor's Version)』と『1989 (Taylor's Version)』をリリースし、11枚目のスタジオアルバムの『The Tortured Poets Department』も発表した。また、昨年10月にはコンサート映画を公開したほか、先日は写真集を発売した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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