兄バークが妹の殺害事件について語ったこと
妹の殺害から20年後の2016年9月、バーク・ラムジーはテレビのトーク番組『Dr. Phil(ドクター・フィル)』で、ジョンベネ事件について初めて公に語った。「世間が私や両親を犯人だと思っていることは知っています」
番組でバークは警察が家に到着したときは寝室にいて、最初は妹が死んだことが信じられなかったと話した。またPeople誌によると、バークは世間がどう思おうと犯人は「美少女コンテスト好きの小児性愛者」だと信じており、クリスマスの日、家族が外出している間に家に侵入された可能性について言及している。
当時29歳だったバークは今回なぜメディアに出ることにしたのかと聞かれ、次のように答えた。「このインタビューに答えることで妹が生きた証を伝えたいと思いました。世間に彼女のことを忘れてほしくないのです」
兄バークは今どこにいるのか?
バーク・ラムジーは2024年現在37歳で、米ミシガン州に住んでいる。Today.comが入手した公的記録によると、技術管理の仕事をしているという。
今回出演を拒否したネットフリックスのドキュメンタリーでは最終話の最後に、「マスコミの報道やネットのコメントを理由に、バーク・ラムジーは取材の依頼を断った」というテロップが出る。
監督のバーリンガーはToday.comに、バークは 「元気」で、「父親のジョンや異母兄を通して」接触を試みたが、バークが出演を望まなかったため無理強いはしなかったと述べた。「私たちは彼の気持ちを尊重することにしたのです」
2012年時、父ジョンは『People』誌に、バークはソフトウェアのエンジニアで、交際相手がおり、静かな生活を送っていると語っている。「彼はすっかり大人になりました。彼は年金のための投資もしています。すべて自分でやっています」
しかしその4年後、バークは米放送局CBSを相手取り、7億5000万ドル(約1122億1500万円)の損害賠償請求を起こす。バークが懐中電灯でジョンベネを殴って誤って殺害し、両親がそれを隠蔽したとする特番をめぐっての訴訟だった。また、バークはこの番組に登場した法医学者ワーナー・スピッツと専門家らを名誉毀損で訴え、1億5000万ドル(約225億2000万円)の損害賠償を請求している。バークとCBSは2019年1月に和解したが、『AP通信』によると、その条件は公表されていない。
ジョンベネの母親のパッツィ・ラムジーは2006年、卵巣がんにより49歳の若さで他界。4人だった家族(異母兄弟を除く)は2人きりになっている。
『コールドケース: ジョンベネ・ラムジーちゃんを殺したのは誰だ』は現在、ネットフリックスにて配信中だ。
(forbes.com 原文)