欧州

2024.12.09 17:00

クルスク州のロシア軍部隊がカーゴトラックで突撃 むき出しの歩兵にドローン突っ込む

UAZ-3303小型軍用トラック。2021年5月、ロシア中南部ノボシビルスク州クイビシェフ(Car Spotter / Shutterstock.com)

いずれにせよ、新造数と回収数を足し合わせても、ロシア軍の連隊や旅団の装備を完全状態で維持するには足りないのが実情だ。ロシア兵がバンや全地形対応車(俗称「ゴルフカート」)、オートバイ、さらには自転車まで使い出したのは理由のないことではない。

そして、装甲車からバンなどの非装甲車に乗り換えざるを得なくなったロシア兵らは、悲惨な結果になりかねない。ロシア軍の別のブハンカは最近、ドローンの襲撃をかろうじて生き延びたものの、続いて対戦車地雷を踏んだ。地雷は水に浸かっていたため、爆発の影響は多少は抑えられた。それでもバンは修理不能なほど損壊し、搭乗者のひとりは足を失ったという。
別の搭乗者は「わが軍の英雄的な車両はこうして死んでいく」とつぶやいている。ロシア軍で民生車両や防護の薄い車両の軍事任務での使用がさらに広がるにつれて、こうした「英雄的な死」も増えていくに違いない。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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