このパネルディスカッションでは『ビートルズ'64』の様々な場面について掘り下げていった。例えば、ビートルズがワシントンDCの英国大使館でレセプションに出席した際には、いくぶん無礼な扱いを受けたこと、ニューヨークシティの家族が「エド・サリヴァン・ショー」放送時にテレビで演奏するビートルズを観ている様子が映ること、メイズルス兄弟が撮影した街頭インタビューを通じて一部の人々がビートルズに対する敵意をあらわにしていたことなどについてだ。
また、この座談会の中では、ジェンドラー(1964年2月9日の夜にスタジオで「エド・サリヴァン・ショー」の収録を観覧していた)とバーンスタインから、ビートルズ・ファンの若者として成長したことについて、生き生きとした思い出が語られた。その一方で、メイソンはビートルズが残した2つの遺産について語った。1つは彼らの音楽、そして2つめは彼らのようになりたいと思ったトム・ペティやビリー・ジョエルのような未来のミュージシャンに与えた影響である。
予告編で聞けるように、かつてジョン・レノンは「まるで台風の目の中にいるようだった」と、当時について語っている。「自分たちの周りで起こっていることを客観的に見るのは難しかった」。
(forbes.com 原文)