まず、年末年始に旅行へ行くかの問いに、「行く」「たぶん行く」を合わせて、18.6%と昨年に比べて1.2%減少。コロナが明けて2年目となる今回、昨年ほど行く意欲は減退しているようだ。
行かない理由としては、「年末年始はいつも家でゆっくりしているが」が36.9%、「年末年始は混雑するから」が30.4%となったが、いずれも前年よりは減少している。一方「年末年始は旅行費用が高いから」が23.9%、「家計に余裕がないので」が23.2%と、こちらは昨年より増加している。伸び悩みの一因は経済面が影響しているようだ。
旅行へ行くという人は「昨年の年末年始より旅行日数を増やす」が21.5%で最も多く、「減らす」の9.1%を大きく上回っている。また近場より遠方への旅行を望む傾向で、旅行へ行く人は経済面の影響が少ないようだ。
国内旅行人数は2800万人と昨年と変わらず。平均旅費は4万3000円、国内旅行総消費額は1兆2040億円といずれも対前年比104.9%が見込まれている。一方海外旅行人数は52万人で対前年比113.0%、海外旅行平均費用は27万3000円で対前年比106.6%、海外旅行総消費額は1420億円で対前年比120.6%と推計。海外の物価高や円安の影響もうあり、韓国などの近場の割合が高い一方で、ハワイや欧米豪なども人気が高く、二極化が進んでいるようだ。
物価の高騰が続き「趣味や旅行などにかける費用を減らしている」と回答した人は14.6%で前年より増加。ただ、増やしているという人も前年より増加しており、このあたりの二極化も見られる。旅行へ行く人も行かない人も、一年の締めくくりと始まりを楽しんでほしい。
出典: JTB「年末年始(2024年12月23日~2025年1月3日)の旅行動向」より