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2024.12.10 16:45

Z世代男子は大掃除をやる気が高い傾向、いっぽうバブル世代は……

オキシクリーン調べ(プレスリリースより)

オキシクリーン調べ(プレスリリースより)

タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する考えが、昨今の大掃除事情にも影響を与えているようだ。洗剤ブランド『オキシクリーン』が全国20歳以上の男女1054人を対象に大掃除に関する意識調査を行ったところ、世代別でタイパ大掃除にまつわる意外な回答が集まった。
 
■調査概要
【調査方法】インターネット調査 【調査地域】全国 
【調査対象】47都道府県在住の20歳以上の男女
【サンプル数】1054人
【調査期間】2024年10月28日(月)~11月4日(月)
【留意事項】本リリースに記載されている各世代の年齢構成は以下のように定義。
・しらけ世代以降:1965年~(59歳以上、n=217)
・バブル時代 :1966年~1971年(53歳~58歳、n=199)
・就職氷河期世代:1972年~1981年(43歳~52歳、n=203)
・ミレニアル世代:1982年~1994年(30歳~42歳、n=231)
・Z世代 :2004年~1995年(20歳〜29歳、n=222)
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入
 

やる気のZ世代、やらない派のバブル世代。


調査では、全体の64.9%が「今年の大掃除を予定している」と回答。その中でもZ世代のやる気は72.5%と最多で、もっとも低いのはバブル世代56.3%だった。

 オキシクリーン調べ

大掃除をしない理由の全体的1位はズバリ「苦手・嫌い・面倒だから(36.7%)」。しかし大掃除予定率が最下位のバブル世代は「普段からこまめに掃除をしてきれいだから」、また、就職氷河期世代は「大掃除をしたくても時間がないから」が主な理由となり、世代による時代背景が大きく反映された。

 オキシクリーン調べ

また、今年の大掃除を実施予定の人に「タイパを意識するか」をたずねたところ、タイパ大掃除への意識がもっとも高かったのはZ世代男性で81.2%。若年層は「効率的に掃除を終わらせたい」という気持ちが強く、タイパ大掃除の意識は世代が上がるにつれて減っていくこともわかった。

オキシクリーンしらべ

具体的な「タイパ大掃除の方法」については、「完全にきれいになることを求めない(45.5%)」が全体の1位に。しらけ世代以降(59歳以上)はこの傾向が66.7%と最多だった。便利グッズに頼ったり事前にスケジュールを立てること以外に、大掃除ベテラン層ほど「頑張りすぎない気持ちが重要」と考えるようだ。 
オキシクリーン調べ

失敗談が映す、大掃除の課題


はりきって大掃除に挑んだものの「かえって面倒なことになった」という人も少なくないはず。以下は世代別の大掃除失敗談だ。
 
【Z世代】
「タイパを意識しすぎて、汚れがしっかり取れていなかった(男性)」「掃除グッズを買いすぎてしまった(男性)」「一気にまとめて行い年末に風邪をひいた(男性)」「計画を練りすぎて肝心の掃除をするまでに日にちがかかった(女性)」。
Z世代は、計画性やスキル不足がタイパの足を引っ張ったようだ。
 
【ミレニアル世代】
「急いでやったため2度掃除をした。妻に怒られて、ひどい正月になった(男性)」「ToDoリストを作ったのに次々にしたくなってしまい、掃除が中途半端なところがあった(男性)」「時短しようと思いショッピングサイトで便利グッズを買ったがすぐ壊れた(男性)」「この溶剤なら落とせると思っていたら逆効果だったり、必要なものを間違えてゴミに出したりしていた(男性)」「掃除前にタイパを意識しすぎて、色々効率の良い掃除の仕方を調べて時間が余計にかかった(女性)」。
仕事や育児に追われるミレニアル世代は、限られた時間内に複数のタスクをこなす難しさが現れている。
 
【就職氷河期世代】
「時間を意識しすぎて、全て中途半端(男性)」「便利グッズを使いこなせなかった(女性)」「スケジュール通りに進まなかった。時短のために事前に見た掃除方法がうまくいかなかった(女性)」「欲張りすぎて結局こなせなかった(女性)」。
いずれも「大掃除あるある」の失敗談だが、就職氷河期世代の回答と思うとなぜか切なさが増す。
 
【バブル世代】
「捨てる物のゴミ回収に間に合わなかった(男性)」「一生懸命やり過ぎてクタクタになって、後で何もできなくなった(女性)」「さっさと手早くきれいにしようと思い、焦って大切なものを壊してしまった(女性)」。
バブル世代は、失敗談でさえもどことなく余裕が感じられるのは気のせいだろうか。
 
【しらけ世代】
「換気扇の浸け置き洗いをしていたら、時間が短かったせいで余計に時間がかかった(男性)」「時短できるように購入したアイテムを活用できなかった(女性)」「効率を優先するあまり、いろんな便利グッズ・掃除に使う液体などをそろえすぎてかえって煩雑になり、自分でも混乱した。テレビの情報を鵜吞みにしすぎたのも失敗(女性)」。
大掃除のベテラン層は、タイパを試みたもののかえって二度手間になったケースが多いようだ。
 
大掃除に対して世代ごとに異なる思いはあるが、共通して言えるのは「快適な生活を目指して少なからず努力している」ということ。この時期はすべての世代に「お疲れ様でした」と言いたくなる。個人的には「大掃除キャンセル界隈の人間だから」と言えば、同調圧力に屈することなく、罪悪感も若干減り、堂々とお気楽に年末を過ごせるようになったので、これはこれでタイパ時代の恩恵だと感じている。

プレスリリース

文=福島はるみ

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