教育

2024.12.09 08:15

辞書をつくる人が選ぶ「今年の新語2024」 新しくなさそうな言葉も

プレスリリースより

プレスリリースより

三省堂の「辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2024』」が発表された。一般公募で集まった延べ1813通のなかから三省堂の辞書の編集者で構成される審査員が厳正に審査して選んだ10語だ。

大賞に輝いたのは「言語化」。もともと学術用語だったこの言葉が、考えを明確な言葉にして言い表すことという意味で一般化したということだ。

2位は「横転」。横にひっくり返るという意味の普通の言葉だが、若い人たちは「ずっこける」のような意味で使っているという。今の人はむしろ「ずっこける」のほうを知らないだろう。

3位は「インプレ」。SNSなどのインプレッションの略だ。
4位は「しごでき」。これも若者言葉で、仕事ができる人のこと。
5位は「スキマバイト」。
6位は「メロい」。これまた年配者には聞き慣れない言葉。メロメロになるほどかっこいいという意味だそうで、推しアイドルに使う言葉とのこと。
7位は「公益通報」。法律用語なので、これまでおもな辞書には載っていなかった。
8位は現在しきりにニュースで取り上げられている「PFAS」。これも化学用語で一般の国語辞典にはあまり載っていない。
9位は「インティマシーコーディネーター」。映像業界の専門用語だが、人権意識の高まりから一般に知られるようになった。
10位は「顔ない」。恥ずかしい、情けないといった意味の若者言葉だが、「顔色をなくす」など昔からある日本語を連想させ、「伝統的な日本語とどこか通じるのは面白い現象」だと三省堂は指摘している。

次ページ > 辞書に載せたらこんな感じ

文 = 金井哲夫

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