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北米

2024.12.06 09:00

アマゾン傘下のTwitchで大手3社が広告停止、「反ユダヤ」との非難で

Shutterstock.com

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JPモルガンとAT&T、ダンキン・ブランズ・グループの3社が、反ユダヤ的なコンテンツを促進していると非難されたストリーミングプラットフォームTwitch(トゥイッチ)から広告を引き上げた。アマゾン傘下のTwitchは、10月以降に繰り返し反ユダヤ主義関連の非難を受けている。

これらの3社は、Twitchで最も人気の配信者の1人であるハサン・パイカーが、反ユダヤ主義的な主張を広めたとして非難された後に、広告を取り下げたとブルームバーグは報じた。パイカーは、イスラエルのガザ侵攻に関するコンテンツで、イスラエルを批判したことで非難された。

政治コメンテーターでもある彼は、その後のブルームバーグの取材に、「私はパレスチナの解放を支持しているが、反ユダヤ主義にも強く反対している」と語った。

別の政治的クリエイターであるダン・ソルトマンは、パイカーがイスラエルを批判したことを非難し、Twitchの広告主にプラットフォームから撤退するよう求める大規模なキャンペーンを主導した。

民主党のリッチー・トーレス下院議員は先月、Twitchに宛てた書簡で、パイカーの「反ユダヤ的かつ反米的なプロパガンダ」を非難し、Twitchがその支援者だと主張した。

パイカーはNBCニュースに対し、「私は、イスラエル政府を非難しているのであって、ユダヤ人を非難しているのではない」と語った。彼は、Twitchで約280万人のフォロワーを集めている。政治コメンテーターであるパイカーは、YouTubeでも140万人の登録者を持っており、動画を投稿するたびに、平均して10万〜30万回の再生回数を記録している。

Twitchは、ここ最近の非難の高まりを受けて、コンテンツの監視を強化しようとしており、先月は、政治や社会問題を議論する配信者に対し、新たに導入された「政治的コンテンツ」のラベルを追加するよう求めていた。

Twitchの広告収益は、パンデミックが収束して以降に横ばい状態にあるとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は報じたが、配信者たちもその影響を感じている。Twitch上で「The Stock Guy」と名乗る株式関連のコンテンツを配信するジェイソン・フランクは、広告収入が以前の月平均3000ドル(約45万円)から95%減少したと述べている。

アマゾンは、Twitchの財務情報を公表していないが、WSJは、2023年のアマゾンの総収益に占めるTwitchからの収益の割合は、0.5%未満だと報じていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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