2. 情動性(E)
情動性には恐怖心や不安、依存、感傷的な言動などの特性が含まれる。情動性が高い人は強い感情を引き起こす体験に敏感で心配性、そして感情移入しやすい。このような人は、困難な状況にある時に支えや安心を求め、愛する人に強い愛着を示すことがある。また、危害や失敗を恐れてリスクを避ける傾向がある。
こうした傾向は、ストレスや不安の増大につながるなど精神衛生に悪影響を及ぼす可能性がある一方で、前向きな健康行動を促すこともあり得る。例えば、情動性が高い人は、おそらく危害を加えることを嫌い、悪い結果を恐れるため、過度の飲酒や賭博といった危険な行為に手を染める可能性が低い。
加えて、情動性は身体の健康に悪影響を及ぼす。これは慢性的なストレスや感情にかかる負荷が原因かもしれない。だが健康行動への影響は、サポートを求めたり、危険な行為を避けたりといった予防的な行動に関心が向くと有益なものとなりうる。
「情動性のスコアが高い人はアルコール摂取や賭博、リスクの高い短期の性的関係を持つといった傾向が少なかった」と研究者らは書いている。この複雑な関係は、情動性が精神衛生面で危険因子であると同時に、慎重な行動を促すという2つの性質があることを浮き彫りにしている。
3. 外向性(X)
外向性は社交性や情熱、また刺激的な環境に対する好みを表す。外向性の高い人は社交性が豊かでエネルギッシュ、そして社会的交流を楽しむ。活発な環境で成長し、しばしば興奮を求め、グループでの会話やイベントに積極的に参加する。おもしろいことに、外向性が健康行動に及ぼす影響はまちまちだ。外向的な人はエクササイズのような健康的なグループ活動に参加する一方で、社交的な性質を持っているために、飲酒や危険な付き合いのような有害かもしれない行動にも同じようにひかれる。
これらの相反する傾向は相殺される傾向があり、外向性が全体的な健康行動や身体の健康にさほど影響を及ぼしていないのはそのためだ。だがこの特性は幸福感や楽観性、人生に対する満足度に顕著な影響を及ぼしており、社会的なつながりを育むことが外向的な人の精神面の健康につながることを示唆している。
4. 協調性(A)
協調性は寛容さや忍耐力、柔軟性、調整力に関係する。協調性の高い人は寛大で温かく、争いを避ける。人間関係で調和を保つことを優先し、すぐに対立を回避する。身体の健康に及ぼす影響はそれほど大きくないが、協調性によって培われる対人関係の調和はストレスレベルの低下と全体的な健康に寄与する。加えて、精神面の健康に関して言えば、協調性が高いほど人間関係の満足度が高く、葛藤のレベルが低い。


