Android Authorityのカミラ・ヴォイチェホフスカが、中止されたPixel Tablet 2の仕様について報告している。初代Pixel Tabletからの進化点として歓迎されるべきアップグレードや、待望のアクセサリーもいくつか予定されていた。しかし、その仕様を見ると、Pixel Tablet 2は完全な「次世代タブレット」というよりも、むしろ初代モデルの「Sバージョン」、すなわちわずかな改良にとどまるアップデートだったことがわかる。
Pixel Tablet 2で予定されていたアップグレード
初代Pixel Tabletは、グーグルのスマートホーム製品群の一部として販売された。そのため、LCD(液晶ディスプレイ)の低いリフレッシュレートは弱点と考えられてきた。幻となったPixel Tablet 2では、LCDパネル自体は変更されないものの、リフレッシュレートが120Hzに向上する予定であり、また、明るさも10%増加し、明るい環境下でも視認性が向上することが期待されていた。Pixel Tablet 2には、グーグルのTensor G4システムオンチップ(SoC)が搭載される予定だった。これは最新のPixelスマートフォン(Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Fold)に搭載されているチップセットと同じものだ。G4は、グーグルのGemini AIを含む、Android上で最高の生成AIソフトウェアを提供することに特化している。初代Pixel Tabletは、グーグルがAIを本格的に推進し始める前に発売されたため、Pixel Tablet 2は「AIを中心に設計された」最初のPixel Tabletになるはずだった。