欧州

2024.12.03 17:00

クルスク州のロシア軍、月に100両近くのペースで車両損失 だがこれからが「本番」

良いニュースは、ロシア軍の新しい車両はこれまでの古い車両よりも性能が劣ることだ。ティーグルの重量が約7.2tとBMP-2の半分ほどである理由のひとつは、装甲がBMP-2の3分の1ほどしかないためだ。

同様に、クルスク州で攻撃しているロシア軍部隊にとって不都合なのは、土や泥、雪に覆われた場所では装軌式のBMP-2などのほうがトラック型車両よりもはるかに機動性が高いことだ。トラック型車両は、突出部に通じる数本しかない道路を使わざるを得ず、ウクライナ側のドローン操縦士や砲兵は行動を予測しやすいだろう。

クルスク州でのロシア軍の反攻が激化するにつれて、その損害も拡大すると見込まれる。だからといって、ロシア側がクルスク州での戦いに勝てないということにはならない。だが、勝っても負けても、ロシア軍部隊はこの先、途方もない数の人員を失う公算が大きい。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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