子ども向けビタミン剤「パパーゼリー」を製造販売する大木製薬が子育て中の女性623人を対象にアンケート調査を行ったところ、子どもが風邪を引いたときにドラッグストアで買うものとして、1位が熱冷ましジェルシート、2位がスポーツドリンクだった。この順位は、子どもがまだ幼いと思われる25歳から29歳のお母さんたち(スポーツドリンクの代わりに経口補水液が人気)を除いて、年代ごととの変化がない。
よく見ると、11位に風邪対策用品としては見慣れない「歯ブラシ」が入っている。じつはこれ、このごろ若いお母さんたちの間で浸透しつつある新習慣。歯ブラシについたウイルスや細菌から風邪が再感染するのを防ぐために、歯ブラシを新しくするというのだ。子どもが風邪をひいたときに歯ブラシを新しくするお母さんは、30歳から34歳のグループを境に若いグループに多く、それよりも年上のグループとの間にハッキリと差が表れている。
もうひとつ、風邪をひいている間の栄養補給だが、食べやすく調理したもの、市販の栄養補給ゼリー、乳酸菌が全年代にわたって人気だ。ここでもまた、30歳から34歳を境に、それより若い世代ではビタミン剤を使う人が大きく増える。ビタミン剤は忙しいお母さんたちの間で支持されていると大木製薬はコメントしている。
注目すべきは、ごく少数ながら「その他」のなかにあったバニラアイスクリームだ。じつはアイスクリームは、状態によってはとても有効な風邪対策になる。喉が痛くて食事が摂りにくいときなど、アイスクリームは栄養価も高く食べやすい。だいいち子どもが喜んで食べてくれる。これも、近ごろ浸透しつつある風邪対策のひとつだ。
ただし、風邪の具合によってアイスクリームを避けるべき場合もあるので注意が必要だ。アイスクリームがNGな状態は……
お腹の風邪のとき
アイスクリームは刺激が強いので胃腸が弱っているときは食べてはいけない。
熱が上がっているとき
体内の免疫力を高めるために体が熱を出しているので、アイスクリームで体温を下げては逆効果。熱が上がりきったあと、下がる局面で食べて体を冷やしてやるのがいい。ちなみに、熱冷ましジェルシートは部分的にひんやりさせて気持ちよく眠れるようにするためのもので、解熱効果はないので熱が上がる局面でも使用できる。
この2つの新習慣は、大人にも適用できるはずだ。覚えておくといいだろう。
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