これまで2社のヘルスケア関連のスタートアップを創業し、CEOを務める起業家のチンマイ・シンは、DOGEがイーロン・マスクとヴィヴェク・ラマスワミというテック業界のビリオネアを中心に据えた組織である点に魅力を感じ、10年ぶりに履歴書を書いてみることにした。彼は、「DOGEで取り組みたいこと」として、医療データの相互運用などのヘルスケア関連のプロジェクトを提案し、11月16日にX(旧ツイッター)のDOGEの公式アカウントに送信した。
「Xのアカウントに履歴書を送るのは、普通とは言えない。だから、私も普通ではないアプローチを取ることにした」と語るシンは、現時点でまだ返信を受け取っていない。
彼は、DOGEの理念に触発されたシリコンバレーの起業家や投資家たちの1人だ。この機関は、「政府の官僚主義を解体し、過剰な規制を削減し、無駄をなくし、連邦機関を再構築する」ことを目標としている。トランプはこの取り組みを、第2次世界大戦中に最初の核兵器開発を極秘に進めた米国政府の「マンハッタン計画」になぞらえた。
DOGEは、応募者に厳しい労働環境を覚悟するよう求めている。この機関は、次期大統領が就任する1月20日までは本格的な活動を開始できないが、2026年7月4日までに任務を完了させて、米国民への「独立記念日の贈り物」とすることを目指している。この目標を達成するため、DOGEは「非常に高いIQを持つ小さな政府の革命家」を募集しており、「週に80時間以上働くこと」を求めている。また、マスクはこの任務が「地味な作業で多くの敵を作ることになるが、報酬はゼロだ」と付け加えた。