そのため、ロシア軍はロシア西部クルスク州で大きな損害を出しつつもウクライナ側突出部を少しずつ押し込み、ウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ポクロウシクに向けて痛みを伴いながらもじわじわと前進している。また、ポクロウシク南方の同州ブフレダルの近辺でも、危険だが効果的な翼側迂回機動で進撃している。
ろくな訓練を受けていないロシア兵が、ぞんざいな指揮のもと、きちんとした支援もなく、なりふり構わず突撃しては大損害を出すことを繰り返しているのも、同じ理由から説明できるだろう。だが全体的に見て、戦争で疲弊したロシア軍は、クレムリンから現在求められていることに対応できる状態にない。
ロシア軍が21日、ドネツク、ハルキウ両州との州境に近い東部ルハンシク州ノボボジャネ村近くで行った攻撃について考えてみよう。ロシア軍第3自動車化狙撃師団の所属かもしない車両の長い縦隊は、ノボボジャネのすぐ南にあるウクライナ陸軍第3独立強襲旅団の陣地に向けて進んできて、おそらく数十人にのぼる歩兵を降ろした。歩兵たちはその後、徒歩で前進を図った。
第3強襲旅団はドローン(無人機)や大砲でまずロシア軍の車両を攻撃し、数両を撃破するか損傷させた。続いて、下車した歩兵をつけ狙い始めた。自爆型のFPV(一人称視点)ドローンが突っ込み、より大型の爆撃ドローンが上空から擲弾(てきだん)を落とした。クラスター砲弾が撃ち込まれ、致死的な子弾が降り注いだ。
To storm the positions in the Kharkiv region, the Russians marched in a convoy of vehicles with infantry. And it was there that they left their equipment and also put down their infantry.https://t.co/pODU79jtcv pic.twitter.com/dJSkqTp4A9
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) November 28, 2024