3. 経済学修士/金融学修士
大学院に進んで経済学や金融学を学べば、経営コンサルタントやエコノミスト、会計監査人、銀行家といった高収入の職業に就けるし、金融機関や政府機関で働くこともできる。例えば銀行幹部の場合、年収は15万9000ドル(約2410万円)にもなる。企業の最高財務責任者(CFO)に就任すれば、年収は最高で57万7800ドル(約8760万円)だ。
4. コンピューターサイエンス修士
コンピューターサイエンスの修士号を取得すれば、多種多様なキャリアパスで高収入を得ることが可能だ。例えば、ソフトウェアやウェブの上級開発者、サイバーセキュリティ管理者、ビジネスインテリジェンス業界やコンピューターフォレンジック(情報漏洩や不正アクセスといった犯罪調査)の仕事などがある。バイスプレジデントやディレクターといった幹部職も夢ではない。コンピューターサイエンスの修士号は、高収入が見込めるだけではなく、将来も明るい。米労働省労働統計局の調査によると、コンピューターサイエンス業界では、毎年平均で35万6700人の新規雇用が見込まれている。
5. 機械学習の修士号
ご存じのとおり、AI(人工知能)を陰で支えているのは、機械学習とデータサイエンスだ。AIの専門知識をすでに身に着けている人には、それをさらに掘り下げる道がある。企業によるテクノロジー系高度人材の需要は増加しており、機械学習の修士号を取得すれば、間違いなく有利になるはずだ。6. 健康情報学の修士号
健康情報学の修士課程で学べば、医療分野で活用されているコンピューターシステムの専門的かつ包括的な知識を得ることができる。また、患者に対して、より優れた医療を提供するために、このデータを効果的かつ倫理的に管理する方法も身に着く。健康情報学の修士号を取得すれば、臨床情報を取り扱うマネージャーとしての年収は13万ドル(約1970万円)に上る場合もある。
高収入が見込める修士号には、ほかにも次のようなものがある。
1.医用生体工学(バイオメディカル・エンジニアリング)修士
2.情報科学修士
3.工学修士
4.建築学修士
言うまでもないが、紹介した年収額はあくまでも平均であり、勤務先や経験、選択した専門分野によってまちまちだ(たとえば非営利組織で働く場合は、民間や公共機関よりも収入が低くなることが多い)。
給与額はともあれ、医学やヘルスケア、テクノロジー、経営、金融などの修士号を取得して後悔することはないだろう。経験から生まれる投資対効果と、得られる人脈は、何物にも代えがたいメリットだ。
(forbes.com 原文)