カルチャー

2024.12.03 12:00

西陣織の老舗「細尾」CEOが語る、時代を超える職人技と美の追求

(C)HOSOO

「西陣スカイ」はテレシータ・フェルナンデスと細尾のコラボレーションから生まれた。(C)Hosoo

「西陣スカイ」はテレシータ・フェルナンデスと細尾のコラボレーションから生まれた。(C)HOSOO

──きものや帯を手がけてきた細尾が、どのようにして家具生産やファッション、自動車やエレクトロニクスといった分野のブランド、現代アーティストのテレジータ・フェルナンデスやアメリカの建築家ピーター・マリノ、レディ・ガガといった人たちとのコラボレーションを実現したのでしょうか?
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私たちが最終的に目指すのは、「美とは何か」という問いへの答えを追求することです。コラボレーションは制限的なものではなく、関わるすべての人の考え方を変えることを目指した、多様なものであるべきだと考えています。

誰も見たことがないものを作りたいと思っています。私たちの創造と挑戦、変化を通じて、わが社以外には誰も手掛けないような仕事で、知られるようになりたいのです。
ザ・リッツ・カールトン東京ゲストルーム、スイートルームの内装にはHOSOOのプレミアムテキスタイルが使用され、伝統とモダン、和と洋が相乗する美しい空間を生み出している(C)Hosoo

ザ・リッツ・カールトン東京ゲストルーム、スイートルームの内装には細尾のプレミアムテキスタイルが使用され、伝統とモダン、和と洋が相乗する美しい空間を生み出している(C)HOSOO

──高級ホテルとのプロジェクトの中で、特に印象に残っているものはありますか?

まず思い浮かぶのは、ザ・リッツ・カールトン東京です。すべてのスイートルームのヘッドボードに、私たちの織物が使われています。宿泊客にとっては、美しいというだけでなく、西陣織の伝統と現代的な側面をどちらも楽しみ、理解する機会になります。
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日本社会における着物の役割は、変化してきました。これは、西陣織がさまざまな形で体験できるものだということを示す、1つの例です。

──2019年からアーティスト・イン・レジデンスプログラムを開始した理由は何だったのですか?

大局的に見て、新たな素材や構造に重点を置いた研究開発チームを立ち上げたいと考えていました。アーティスト・イン・レジデンス・プログラムは私たちにとって、Hosoo GalleryHosoo Studiesと同じように、さまざまなバックグラウンドや経験を持つ専門家たちを招き、アイデアを交換し、考え方を変えていくための、開かれた空間です。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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