私たちが最終的に目指すのは、「美とは何か」という問いへの答えを追求することです。コラボレーションは制限的なものではなく、関わるすべての人の考え方を変えることを目指した、多様なものであるべきだと考えています。
誰も見たことがないものを作りたいと思っています。私たちの創造と挑戦、変化を通じて、わが社以外には誰も手掛けないような仕事で、知られるようになりたいのです。
──高級ホテルとのプロジェクトの中で、特に印象に残っているものはありますか?
まず思い浮かぶのは、ザ・リッツ・カールトン東京です。すべてのスイートルームのヘッドボードに、私たちの織物が使われています。宿泊客にとっては、美しいというだけでなく、西陣織の伝統と現代的な側面をどちらも楽しみ、理解する機会になります。
日本社会における着物の役割は、変化してきました。これは、西陣織がさまざまな形で体験できるものだということを示す、1つの例です。
──2019年からアーティスト・イン・レジデンスプログラムを開始した理由は何だったのですか?
大局的に見て、新たな素材や構造に重点を置いた研究開発チームを立ち上げたいと考えていました。アーティスト・イン・レジデンス・プログラムは私たちにとって、Hosoo GalleryやHosoo Studiesと同じように、さまざまなバックグラウンドや経験を持つ専門家たちを招き、アイデアを交換し、考え方を変えていくための、開かれた空間です。
(forbes.com 原文)