1. グーティサファイアオーナメンタル(Poecilotheria metallica)
鮮やかな青い体色のタランチュラで、無脊椎動物ペット市場で世界的に需要が高い。インド南部アンドラプラデシュ州の森林に生息し、メタリックブルーの体に黒い模様、脚にオレンジまたは赤の差し色が入っていることでよく知られている。魅力的な外見からは想像できないが、防御性と素早い動きを特徴とし、タランチュラの飼育経験者でなければ扱いは難しい。野生では希少で、飼育下での繁殖も難しいことから、高値で取引されている。世話の行き届いた個体や、特別な色合いの個体は、特に高値が付く。
生息域が狭く、ペット取引を目的とした違法採集の脅威にさらされていることから、IUCNのレッドリストでは近絶滅種に分類されている。
2. ブラジリアンブラック(Grammostola pulchra)
漆黒の体色と、おとなしい性格で人気が高い。ブラジルのサバンナに生息する陸生のタランチュラで、扱いやすい大きさと性格を理由に、初心者からベテランまで幅広く人気がある。成長が遅く、飼育しやすいため、タランチュラの飼育を始めたばかりの人によく勧められるが、人気が高く、比較的珍しいこともあり、高値で取引されている。
3. チリアンレッドローズ(Grammostola rosea)
長年愛されてきたタランチュラ。繊細なピンクブラウンの体色と落ち着いた性格で、タランチュラを初めて飼う人にとって理想的な選択肢だ。生息地はチリとアルゼンチンの乾燥地帯だが、比較的飼育しやすいため世界的に有名になった。近年、より鮮やかな色合いや、よりはっきりした色合いの個体が求められるようになり、価格が高騰している。ペットとして広く取引されているが、珍しい色や目立つ色の個体、有名な業者が飼育下繁殖した個体は、依然として高く評価されている。
4. カーリーヘアタランチュラ(Tliltocatl albopilosus)
体と脚が金茶色の縮れ毛に覆われた、目を引くタランチュラだ。中米の熱帯雨林に生息し、美しい外見と比較的おとなしい性格から人気が高い。半樹上性のため、ほかの陸生種とはやや異なる生息環境が必要で、飼育経験豊富な人にとっては魅力的な選択肢といえる。印象的な外見と飼育環境の特殊さから、非常に高額で取引される状況が続いている。
(forbes.com 原文)