2012年のCNNの番組で放映されたこの動画は、両親と一緒にトランプのオフィスにいる当時6歳のバロンが書類かばん(ブリーフケース)を手に持って「I like my suitcase(僕はスーツケースが好き)」と話し、「I have to go to school now?(学校に行かなきゃいけないの?)」とメラニアに尋ねる様子を映している。
6-year old Barron Trump speaking English with a Slavic accent.pic.twitter.com/4cigkusWjE
— pl_nyc 🇺🇸🇵🇱🇺🇦 (@polonianet) November 14, 2024
デイリー・メールが先週TikTokに投稿したこの動画は、即座に注目を集め、5400万回以上も再生されている。この動画の別のバージョンは、トランプ夫妻がCNNの著名司会者である故ラリー・キングのインタビューに応じる場面を収めており、トランプは、バロンがメラニアと過ごす時間が長いため、彼女のアクセントに影響されたと説明している。
バロンの音声はこれまでに6万5000本以上のTikTok動画で使用され、多くのユーザーが彼の英語のメラニアと同じ訛りや、書類かばんを手に持っている点に面白さを見出している。また、バロンが「I like my suitcase」と話す声をリミックスしたクラブバージョンも話題となり、2万人以上のユーザーがこの音声を使用して動画を作成した。
2016年にトランプが最初に大統領選で勝利した当時に10歳だったバロンは、あまりメディアには出ないため、彼のビデオは珍しい。メラニアとトランプの間に生まれた唯一の息子である彼は、他の4人の子どもたちの弟にあたる。
バロンは、トランプの選挙キャンペーンに登場することは稀だが、今年の大統領選においては、トランプに対し、若者に人気のポッドキャスト番組に出演するよう勧めたと報じられている。
ワシントン・ポストの報道によると、ある関係者がポッドキャスト番組への出演を提案した際にトランプは、どの番組に出るべきかを「バロンに聞け」と答えたという。バロンは父親に、セオ・ボンやアディン・ロスなどの「マノスフィア(manosphere)」による人気番組への出演を勧めたとされる。マノスフィアとは、若い世代を中心とした、全員が男性という特徴を持つインフルエンサーの集合体だ。
ボンのトランプとのインタビューはYouTubeで約1500万回再生され、ロスが行ったインタビューもYouTubeで270万回再生されている。
バロンのSNSにおける突然の注目は、彼がこの秋にニューヨーク大学スターンスクールオブビジネスに入学したタイミングと重なった。一部の学生は、学校でのバロンの様子を撮影した写真や動画をTikTokに投稿している。メラニアはFOXニュースの番組で、バロンが同大学に通うことを自分で決めたと明かし、彼が大学生活を「楽しんでいる」と語った。
(forbes.com 原文)