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2024.11.27 13:00

10万ドル目前で急落したビットコイン、利益確定で9万2000ドル台に

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ビットコインの価格はドナルド・トランプの米大統領選での勝利を受けて大幅に上昇したが、10万ドルを目前にして急落し、現状で9万2500ドル付近に沈んでいる。

トレーダーたちが市場の先行きを懸念する中で、暗号資産のビリオネアのマイケル・ノボグラーツは、ビットコインが今後、8万ドル付近まで下落した後に、反発すると警告している。

「今のシステムには巨大なレバレッジがかかっている。暗号資産のコミュニティは、極端なレバレッジに依存しており、調整は避けられないだろう」と暗号資産投資会社ギャラクシー・デジタルの創業者でCEOのノボグラーツはCNBCに語った。

しかし、彼はビットコインが8万ドル付近に下落する可能性を指摘しつつ、この水準を下回ることはないとも述べている。

「次期トランプ政権のほとんどすべての閣僚はビットコインを保有しており、デジタル資産を支持している」とノボグラーツは指摘し、ビットコインが最終的に10万ドルを超えるのは避けられないと語った。さらに、「通常は10万ドルに達すると少し下がるものだが、それを大きく超える可能性もある」と彼は続けた。

また、別の暗号資産の専門家も、ビットコインが大きく下落する可能性があると警告している。

「ビットコインの価格は11月26日に9万3000ドルを下回り、調整局面がさらに深まった。これで4日連続の下落となった。25日には、価格を9万9000ドル以上に押し上げようとする動きが再び見られたが、その後は下落した」とFxProのアナリスト、アレックス・クプツィケヴィッチは述べている。

彼によると、直近のビットコインの下落は、4日以降に続いた上昇の後に利益確定の動きが広がったためだという。「このことは、トレーダーが今後、9万1800ドル付近でのサポートに注目すべきことを意味している。この水準で適切なサポートが得られない場合、次のターゲットは8万7000ドル付近になる可能性がある」とクプツィケヴィッチは指摘した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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