嵐は25日未明に到来した。「クソっ、何だ? 爆発してるぞ!」 ウクライナとの国境から100kmあまり離れたクルスク州ハリノ航空基地(クルスク・バストーチヌイ空港)に、重量最大1670kg、射程最長300kmのATACMS少なくとも1発が撃ち込まれた際、現場にいたロシア軍人かもしれない人物は叫んでいる。
Reportedly, the moment of the ATACMS strike on an airfield in the Kursk region. pic.twitter.com/Ki2qk2m612
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) November 25, 2024
州都クルスク市近郊のハリノ航空基地の南西80kmほどにあるスジャ町を中心に、クルスク州で650平方kmほどの突出部を保持している総勢2万人規模のウクライナ軍部隊にとって、これは朗報だ。この部隊は、近日中にあると見込まれているロシア側の大規模な攻撃に身構えている。
ハリノ航空基地はクルスク州の戦場に最も近い主要飛行場であり、ロシア空軍が主な地上攻撃機であるSu-25攻撃機を配備してきたのも当然だ。
ロシア空軍のSu-25戦力は、ロシアが引き起こして2年9カ月あまりたつ全面戦争でかなり損耗しており、戦争拡大前に運用していた200機のうち、26日までに少なくとも35機が撃破されたり損傷したりしている。今回の攻撃でSu-25にさらに損害が出た可能性もある。
ただ、ロシア側は最近、急ピッチでハリノ航空基地内の防壁を強化していたとされ、航空機が駐機していた場合、防護物によって攻撃からある程度守られたとも考えられる。また、ATACMSの攻撃を受ける少し前にSu-25の多くは退避していた可能性もある。Tatarigamiは「この基地での活動はここ数日、目に見えて減っており、相当な数の航空機が被弾したのかは不明だ」と書いている。